作業療法士の需要は年々増えてきているようです。高齢化社会に加えて、不摂生な食生活や過度な労働により「後天的な障がい者」となる人も増えています。
これによって介護需要の高まりで作業療法士の求人数が増えているのでしょう。では、働き方としては、何を基準にして選ぶのか働く場所も踏まえて考えてみたいと思います。
■作業療法士の仕事の内容から考えてみる
作業療法士は、利用者(又は患者)の状態に合わせて、生活の行動に対して手助けよりも自立の方向で作業の向上や維持を指導します。
・基本動作能力
食事やトイレなど生活する上で最低限、必要なことを指導。
・応用的動作能力
むずかしい作業においての精神的な心身ケア。
・社会適応能力
対人関係においてコミュニケーションの取り方の指導。
利用者(又は患者)さんの為にできること、できないことをお互いに共有して今できるベストを探していく事だと思います。
■利用者に合わせた作業療法士の働き方から考えてみる
作業療法士の利用者は、高齢者、病気やケガによる身体障がい者、発達障がい者などが相手となります。
・高齢者の場合
加齢による身体機能や認知機能の低下をサポートします。加齢による衰えは場合によって向上は難しいかもしれませんが維持や低下の予防に努めます。
・ケガや病気による身体の障がい者の場合
ケガや病気の後遺症は人それぞれで数おおくのパターンが存在するので、その人個人にあった指導法をさがしていきます。
身体の機能向上だけではなく、その人が抱える心のケアまで考えなければなりません。
・発達障がい者の場合
日常の生活で苦手な分野が多く、社会への適応力やコミュニケーションの取り方の指導をしていきます。子供たちの将来のさまたげにならないように、学び方も教えていきます。
■働く場所もチェック!!
作業療法士の働く場所は、リハビリテーション病院や大学病院、地域包括センター・介護老人保健施設・訪問リハビリテーション事業所、特別養護老人ホーム・デイサービス、精神保健福祉センター、児童発達支援センター、保健所、特別支援学校など様々な職場で働くことができます。
働く場所によっては、勤務体制が大幅にかわってきますので、検討することも必要です。また、短時間の勤務のアルバイトなどの募集もあるようです。
■まとめ
作業療法士の働き方と働く場所、仕事内容について述べてきましたが、場所によって環境や体制が違ってくるので、大変だと感じることがあるかもしれません。
ただ、転職や職場復帰が比較的しやすいこともあって、近年は女性の作業療法士の方が比較的多くなっています。
作業療法士の働き方とは、利用者あっての考え方だと思いますので、作業療法士としての優先順位がそうあってほしいと思っています。それでは、あなたの活躍を期待しています。