作業療法士にはどんな人がなるの? 適性はあるの?

作業療法士の仕事とは、リハビリを中心とした患者さんに日常生活に関わる動作と心のケアが主な作業内容ですが、もしかしたら作業療法士には向いている人というのがいるのでしょうか?
その人の精神面や患者さんへの接し方から考えてみましょう。

■患者さんを目の前にして

作業療法士が担当する患者さんは、接した数だけ治療法が違ってきます。それだけ多くの治療法に対して変わらないことが一つだけあります。
それは、あなたが目の前にいる患者さんを「助けたい、治したい、力になりたい」と言う気持ちにつきる事でしょう。
その気持ちが+あれば、あなたがまだ、研修前や学生であっても、是非にでも作業療法士になって欲しいと思います。

■患者さんは、あなたの言葉を待っている

リハビリを受ける経緯に至るまでには、患者さんの壮絶な人生を抱えていることでしょう。しかし、その人の人生までカバーすることはできないでしょう。
それでも患者さんはあなたの言葉を待っています。作業療法士は、身体のリハビリが全てではありません。まずは、相手の事を知ることから始まります。
患者さんの話を聞くことは相手を知る事であり治療の第一歩だと思うからです。

■患者さんの行動にちゃんと向き合う

患者さんは、時にはうそをついたり、見栄をはったりします。そうすることで自分の存在を示したいのです。実際には変化のない毎日をリハビリに通っているかもしれません。
それでも、毎日が同じとは限らないのです。少しの変化に一つ二つと掘り下げていくことは、相手との距離をちぢめるのに大事なことでしょう。

■ねばり強く患者と共に

リハビリを受けることは、患者にとって大変な作業であるかもしれないし、場合によっては退屈な作業かもしれません。
患者さんに気持ちを前向きになってもらうには、作業療法士もいっしょになって頑張っている姿勢が伝わらなければならないでしょう。
その人の為にねばり強く接していきながら少しずつプラスの方向へ導いてあげるのです。

■患者さんは感情が表現できない

患者さんには、症状はもちろん感情にまで上手く表現できない場合もあります。その人の感情の変化に注意することは、患者さんの治療に大きく左右してきます。
喜怒哀楽が表現できなくても相手の気持ちによりそうことは必要です。

■自分の興味も生かしてみよう

患者さんの数ほど治療方法がありますが、それだけでは変化が望めません。場合によってはあなたの趣味や生活での情報が患者さんに役立てる事になるかもしれません。
いろいろなプログラムを提案することで、現場により生かさることと思います。

■まとめ

作業 療法士に向いている人とは、適正とは、ただ目の前の患者さんを思いやることができる事です。医療や福祉の仕事の根底には奉仕の精神が大事でしょう。
その気持ちがあれば、作業 療法士以上の役割がこなせると思います。