「言語聴覚士」は国家資格です。その難しい試験を乗り越えた先に、先輩方は何を見たのでしょうか。今回は、「言語聴覚士」の本音、このお仕事の良いところと悪いところを見ていきましょう。
言語聴覚士のお仕事
まず、「言語聴覚士」の仕事とはどういうものかについて、説明していきます。
「言語聴覚士」は、病気や事故あるいは「知的障害者」の言語の発達の遅れや、「認知症」で言語や発音に支障がある患者さんに対するサポート、指導を行う仕事です。
「摂食障害」や「嚥下障害」などの対応もするため、知識と経験を要する仕事です。
言語聴覚士のお仕事 ~良いところ~
〇 患者さんに癒される。
〇 座って仕事をすることが多い。
〇 女性の妊娠、出産、育児などの休暇が整っている。
〇 患者さんに感謝されるとやりがいを感じる。
〇 奥が深く探求心を駆り立てられる。
〇 患者さんの笑顔が見られた。
〇 患者さんと向き合える。
〇 定時で帰ることができる。
〇 仕事の調整ができる。
〇 力仕事がすくない。
〇 夜勤がない。
「言語聴覚士」の資格所有者は、女性の数が多いようです。そのせいか女性には働きやすい環境が整っていることがほとんどです。
女性特有のライフイベント「妊娠、出産、育児」なども周囲からの理解が得やすいので、例えば、つわりや子供の急な体調不良などで、仕事を早退したり休むことなども可能なようです。
また、力仕事が少ない、夜勤がない、仕事の調整ができるなどは、女性にはありがたいメリットといえるでしょう。
言語聴覚士のお仕事 ~悪いところ~
〇 仕事の割に給料が上がらない。
〇 人間関係が難しい。
〇 エビデンスが低い・結果がみえにくい。
〇 書類業務が多い。
〇 勉強会の自費参加。
〇 認知度が低い。
〇 職場に少数しかいない。
〇 医師に丸投げされる。
〇 就職先によって待遇や人間関係に差がある。
〇 仕事の内容が理解されづらい。
〇 意思疎通が困難な患者さんが多い。
デメリットとして多くあげられているのが、給与に関することが多いようです。初任給は一般的な新社会人としては少し多いが、その後の昇給がほとんどないため、上がり幅がすくないようです。
次に多いのは「人間関係」です。女性が多いということと、医師や他の職種との関連が多いため、コミュニケーションをとらなければならない事が多く、人間関係が難しいようです。
また、就職先によって待遇などの差も大きいことも・・・。
言語聴覚士は、「失語症」の患者さんとかかわる機会が多くあります。失語症の患者さんはこちらが話している内容を理解したり、患者さんが伝えたいことを思うように表現することが難しいです。
そのため、意思疎通が難しいことが多いようです。その場合、どう接していいのかわからないと悩む人が多いのです。
まとめ
言語聴覚士は専門的な仕事ですが、スキルにあった給与が支払われている現場は残念ながら少ないようです。
しかし、転職市場では個人の経験やスキルが重視されますので、アピールポイントを正確に伝えることができれば、給与や年収など待遇面でも適正な評価を受けることができるかもしれません。
転職に限らず、求人サービスなどを利用して待遇などをしっかり確認しましょう。