言語聴覚士の手話でコミュニケーションアップにつながる

「言語聴覚士」は言語障害や聴覚障害の患者さんのリハビリをおこなう専門職ですが、言葉や耳の聞こえない患者さんとリハビリをする上で、意思の疎通をとるための手段は欠かせません。
今回は、「言語聴覚士」と「手話」やその他のコミュニケーションの方法について考察していきましょう

手話とは

手話とは、耳や口が不自由な聴覚障害者や言語障害者に対して、その他に手話以外にも身振りや手まねや手の位置、身振り、手の動き、手の形などを用いて、意味や言葉を伝える非言語のコミュニケーション手段です。

言語聴覚士にとって手話は必須なの?

言語聴覚士の養成校などでは、学習カリキュラムで2時間の手話を学びますが、それは基本的なもので本格的に手話を習得したいと思っていたら、自分で手話教室に通い検定を受けなければいけません。

手話以外の手段

〇触る・筆談
相手の手のひらにカタカナやひらがな、または漢字などを一字ずつ書いておこなったり、伝言板などを利用した筆談なども交えておこなうと効果的です。

〇弱視手話
視力が低下していたり視野が狭いといった弱視の方には、話し手と相手の距離を調整して手の動きの幅を調整して、こちらの手話を目で読み取りやすくする工夫が必要です。
また、照明や陽の光などの光源がまぶしくて見えにくい場合がありますので、光や照明の位置や方向について配慮する必要があります。

〇点字筆記
点字を読むことができる場合、点字を読み取ることでお互いにコミュニケーションをとることができます。最近では、コンピューターのディスプレイと接続して、タイピングすると音声出力するものが、タブレット端末でできるようになり大変便利になりなりました。

手話が必要な理由?

これまで手話やその他の意思の疎通をとるための手段として、筆談や身振り手振り、点字などの方法を紹介してきましたが、患者さんとコミュニケーションをとるためには、言語聴覚士が自ら手話通訳を使えて習得すれば、リハビリをおこなう際にスムーズに意思の疎通が可能となります。
また、相手との信頼関係もできることでしょう。

まとめ

言語聴覚士が手話を習得するメリットは、言語障害の方の初回面談などで相手の状態把握が分かりやすいだけでなく、今後のリハビリにおいて患者さんとの意思の疎通が容易にできたりリハビリもうまくいくことが望めます。
言語聴覚士がコミュニケーション能力の手段として手話を習得することは、言語機能のリハビリにおいてはとても有意義だと考えます。