言語聴覚士の行う療育

言語聴覚士には療育を任せられることが多々あります。まず、療育とはどのような事なのかそこから調べていきたいと思います。
そして、その中で言語聴覚士が担当する療育とは、いったいどの様な事をしているのか、そこについてもしっかりと見ていきたいと思います。

■療育とは

発達障がいを持つ子供たちが医師の診察で療育が必要と判断とされると、これからの生活に出来るだけの負担を避けるために療育を行われています。
この療育は医療と教育の力が合わさっており、子供たちのサポートしていくものになっています。

また、療育は大変、きつい運動、作業、コミュニケーションなどをするのではなく、本人自身が楽しみを感じるようなことをし、発達障がいの症状を出来るだけ抑えつつ、逆にこれからの生活に役立てるようなことを目指していきます。

■療育ということで有名な3つの療法

療育は大きく分けてこの3つに分けられます。

・PT(理学療法)
・OT(作業療法)
・ST(言語療法)

言語聴覚士はその中のST(言語療法)が働く場所であり、活躍する場所となっています。では、そのST(言語療法)で言語聴覚士はどのような療法を行っているのでしょうか。調べてみましょう。

■ST(言語療法)での言語聴覚士の仕事

STは口の中の操作や脳機能、聴覚の専門家である言語聴覚士が担当します。本人が今持っているコミュニケーション方法よりも、より生活状態を活性させるために練習をしていきます。
してほしいことを相手の手を動かすことで本人の感情を表したり、指差し、身振りなどは、本人の「伝えたい」という強い気持ちから工夫された方法とされます。

この相手に伝わってほしい強い気持ちを大切に守り、さらに意味を深めコミュニケーションができる方法を練習していきます。
理解できる意味を増やしていき、本人のコミュニケーション方法を確立していくのです。

発話が難しい子には音声言語だけではなく、その気持ちを表すサインを教え、そのサインで自分の想いを伝えたり、気持ちを表した絵が書かれたカード等を利用してのやり取りを通じて、コミュニケーション能力の発達を促していきます。
より高度な意思疎通を図ることが最終的な目的でもあるため、文字の学習なども併せて実施していきます。

■まとめ

言語聴覚士が行う療育は、生きていくために必要となる最もベーシックな、コミュニケーション能力の発達にとって、必要不可欠といえます。
言語聴覚士がいることでSTの対象となる障がいを持つ子供たちは、生活への負担を低減することができると同時にコミュニケーション能力を高めていくことができ、将来社会に出た際に自信をもって生活していくことができる能力を身に付けることができる、というわけです。