介護福祉士の労働時間と働き方スタイル

介護福祉士の仕事は、勤務時間が拘束されるように思うのが当然だと思います。その不安を解消する為にも、介護福祉士の勤務体系について紹介する事により、働き方スタイルの参考にできればと思います。

■介護福祉士の勤務時間を働き方のスタイルで選ぶ

施設にいる利用者のみなさんは、高齢者の方が圧倒的に多く、加齢による筋力の低下や、持病による身体的な能力の不安があります。

また、障害による、ハンディなどがあって介護を必要とする方のサポートや介護補助が中心の仕事となる為に、どうしても24時間の介護サポートを行う必要があるのです。

その為には24時間をうまく調整して、勤務時間を2交代や3交代などで勤務体制を振り分ける事が多いようです。やはり働く介護福祉士の健康があってこその仕事なのですから。

介護に関係するすべての方々が、素晴らしい志を持って介護職に就かれた事は当然ながら承知しています。しかし、ご自身の健康管理あってこその職業ですので、自分の人生スタイルと健康維持を考慮した働き方を選んだ方が介護福祉士と施設、そしてそこを利用する介護者のみなさんにも良い影響を与えることになるのです。

■介護福祉士の勤務時間の振り分け

他の仕事と同じように日勤に関しては、朝8時頃から夕方17時頃までの勤務時間(1時間前後のずれはある)を「日勤」と呼び、日勤以降の時間帯に勤務するのが「夜勤」の仕事となります。

◎朝や夕方の申し送りについて
日勤と夜勤のその日の出来事についての連絡事項になりますが、「申し送り」については、時間の短縮や廃止が叫ばれていますが、それでも重要な事に関しては記録を見るだけでは「うっかりミス」や「わかるはず」の思い込みが人の生命に関わるかもしれない事への配慮として、申し送りはこれからも必要ではないでしょうか。

◎その他の勤務時間とは
施設によっては、介護福祉士にも夜勤専門の勤務ができているようです。その勤務形態で働くのは大変なことだと思われますが、人によっては自分の生活スタイルや家庭の事情に合う場合もあるでしょう。24時間体制の施設においては、夜勤専門は必要な勤務形態と言えます。

◎2交代と3交代について
2交代ならば、夕方の17時から朝の10時までが勤務時間が一般的になっています。17時間の勤務時間はかなり長く感じますが、その間に交代で仮眠を取ったりする事も重要です。必要だからといって、ハードワークが仕事に悪影響を与えかねないからです。

次に3交代では、22時から朝の7時までが勤務時間です。このような時間帯で働く場合には3日ごとや4日ごとに休日を取るのが一般的な勤務形態でしょう。
介護職や医療関係の現場では、人手不足が慢性化しており、勤務体系にも3交代や4交代があれば楽に勤務できるのですが、現実には、7割近くが2交代勤務としなければいけない状況のようです。

◎休日が固定的ではない
休日の件にも触れましたが、2交代や3交代で労働時間が12時間以上になる場合には、次の日を休日にしたりします。しかし、人数の調整がままならない場合には、仲間同士の助け合いによって、負担を軽減するような努力も考えなければならないでしょう。

■まとめ

介護福祉士に限らず介護関係の仕事にはスキルアップ制度などで、環境整備や働き方の改革によって、働く側にも優位な環境が確立する事が望まれます。その為にも、介護福祉士を目指す若い力がこれからの介護や看護の職場で活躍する事を期待しています。