介護福祉士になるには実務者研修が義務化された!?

介護福祉士国家試験の受験資格を得て資格を取得するには、「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「経済連携協定(EPA)ルート」の大きくわけて4つのルートがあります。これらのルートは、いくつかの法律の改正によって条件に変更が加えられてきました。現在の条件と今後の改正点についてご紹介したいと思います。

・実務経験ルートにおける実務者研修の義務化
実務経験ルートでは、以前は実務経験3年以上(従業期間3年以上かつ、従業日数540日以上)であれば、介護福祉士国家試験の受験資格を得ることが出来ていました。しかし2016年度の第29回試験からは、受験資格を得るためには、実務経験3年以上に加えて「介護職員実務者研修」の修了が義務化されました。実務経験ルートであれば実技試験は免除となりますが、受験資格を得るために養成施設等で実務者研修を受講しなければいけません。

・養成施設ルートにおける介護福祉士国家試験の義務化
以前までは、養成施設でのカリキュラムを修了した人(平成28年までに卒業した人)は、自動的に介護福祉士になることが出来ていましたが、「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正によって、平成29年度の第30回から、養成施設ルートの場合、介護福祉士国家試験が義務化されました。そのため、養成施設を卒業することが、国家試験の受験資格となります。そして、平成29年~平成33年までの卒業の場合は、介護福祉士になる選択肢が下記の通りいくつかあります。

●養成施設卒業⇒介護福祉士の国家試験の筆記試験⇒合格⇒介護福祉士資格取得

●養成施設卒業⇒5年間の期限付きでの介護福祉士資格取得⇒実務経験5年⇒介護福祉士資格取得

●養成施設卒業⇒5年間の期限付きでの介護福祉士資格取得⇒筆記試験⇒合格⇒介護福祉士資格取得
そして平成34年度以降に養成施設を卒業する人は、介護福祉士の国家試験の筆記試験を受けて合格すれば介護福祉士の資格を取得するという、ひとつのルートになります。数年の間は介護福祉士の資格を取得するルートがいくつかあるので注意が必要です。

・まとめ
法律の改正により介護福祉士になるための受験資格の条件が変更されています。特に大きな変更として、実務経験ルートでは、実務経験3年以上に加えて介護職員実務者研修の修了が義務化されましたし、養成施設ルートでは、卒業すれば自動的に介護福祉士になれるのではなく、国家試験に合格する必要があります。養成施設ルートの場合は、2022年度の養成施設卒業+筆記試験合格の流れに一本化されるまでの間、卒業年度に応じて選択肢がいくつかあるので確認が必要です。
このように介護福祉士になるためには、いくつかのルートがあるので、自分の状況や、自分にあったスタイルでの資格取得を目指すことが出来ます。