認知症介護実践者研修は、近年高齢化社会の認知症介護対策として実践されている研修で、介護実務経験が2年以上あることが条件となっています。
また認知症介護基礎研修を修了していると尚よいでしょう。各施設の計画作成担当者は、必ず研修を受け習得していることが必要になります。
■介護福祉士なら誰でも受講できるのか?
認知症介護実践者研修は、個人的に受講することはできず、誰でもと言う訳にはいきません。勤務先での推薦が必要で、各都道府県が行う研修ですので、受講可能な要件や条件を満たす必要があります。
都道府県別に講義の内容がそれぞれ違うため基本となる講義や講習は5日間と定めがあります。さらに勤務先施設で現場実習なども数週間行われます。
■認知症介護実践者研修で何を学ぶ
認知症介護の現場において必要な学び=介護の設計図作りと例えさせてください。認知症を患っている方とのコミュニケーションを通して、介護者のご家族と当人との間に、どのような家庭内の問題と課題があるのかを把握して、認知症当人だけではなくご家族も含めた支援または話し合いなどが可能なのか把握することが必要となります。
認知症当事者が、普段の暮らしで困っていることや制限されていることはないかを探り、また本人の意思や自由がどれほど補償されるべきかを提案し、実現可能な介護プランを実施することが必要となります。
この研修で勉強した知識と技術をもとに、勤務先の施設が持つ問題に沿った実習に取り組む事が可能な状況なのか判断するチカラ、また可能な状況のつくり方も学べます。
実習が、設定した問題に沿って実施できたかを各自で振り返り、報告し、実習問題がどの程度遂行できたかを評価できるような学びと言えるでしょう。
■研修費用は?
研修費用も都道府県で異なります。無料で受講できるところもありますし数万円から10万円までさまざまですので、各都道府県に問い合わせて事前に確認することが必要でしょう。
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■さらに上を目指して!
認知症介護実践者リーダー研修もありますが、受講には制限があります。リーダー研修を受講可能なのは、認知症介護実践者研修を修了後1年以上経過しており、さらに認知症高齢者介護の実務に5年以上携わっていることが条件です。
今勤務する施設やこれから転職などで、さらなるスキルを身に着けたい方や、認知症介護実践研修の企画や立案に参加し認知症介護実践者研修講師として活躍したい方も、県や市町村等が実施する認知症地域ケアの推進に貢献してみてはいかがでしょうか。
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