言語聴覚士を目指したきっかけ~人に喜ばれる仕事がしたかった~

あなたは、言語聴覚士という職種をご存じでしょか?まだ耳あたらしい名称で、よく知られているメジャーな理学療法士や作業療法士とくらべて、まだ全体の1割しか登録者がいません。
そのような状況にあって「どんな仕事なの?」とお考えの方も多いと思います。今回は、その言語聴覚士になった「きっかけ」について推測も含めて紹介していきましょう。

■言語聴覚士の仕事の内容

交通事故でのケガや高次脳機能省、脳卒中などが原因で「話すこと」「読むこと」「聞くこと」「聞いて理解すること」などに障害を持った場合のリハビリを行います。
高齢者においては、食べること、嚥下障がい(食べ物を飲み込む機能低下)の障がい、また、小児の構音障がい、吃音、小児失語症などの症状に対してリハビリを行います。
小児から高齢者まで幅広い年齢層が対象となります。

■言語聴覚士になったきっかけ

資格取得を目指す方や、実際に仕事についた方々の、言語聴覚士を目指したきっかけを以下にまとめましたのでみていきましょう。

◎人生設計のしやすさ
国家資格なので将来的に資格を活かして長く働くことができることでしょう。医療機関や介護施設では、夜勤がなく、ほとんど日勤での仕事であり自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。
また、正規職員の場合、妊娠・出産・出産後の休暇が取れるのも一番の魅力でしょう。

◎収入の安定性
給料が安定していて初任給でみると、平均約23万円と看護師の平均が約24万円と比較しても、決して安くはないと思います。
平均給与からみて初年度の年収は、ボーナスを含めると350万円前後と推測されます。

尚、これは、あくまでも平均であり地域によって違いがあり、また、職場によってもいろいろな手当等がついたり、つかなかったりしますので、その金額は違ってきますので参考にするとよいでしょう。

◎人に役にたてる仕事の魅力
自分の家族が病気やケガ・脳卒中などで言語聴覚士や理学療法士などのリハビリを受けて、お世話になったことがきっかけで「人の役に立てる仕事がしたいと思った」と言う方も少なくありません。その経験を通して障害が良くなり感謝した気持ちが忘れられずに興味を持ち言語聴覚士となった。

◎家族が助けられた
家族のリハビリに同行して、麻痺などで動かなかった体の部分が動くようになるのをみて、感動して喜びを感じて「社会貢献できる仕事につきたい」と、考えたから言語聴覚士を目指した。

◎自身が助けられた
自分が幼少期から吃音(どもり)があったが、言語聴覚士のリハビリでうまく話せるようになり、克服した経験を通して言語聴覚士がいつも身近にいたので、やりがいのある職業だと感じた。

■まとめ

いかがでしたか?言語聴覚士を目指したきっかけは、人それぞれ、十人十色ですが、国家資格で長期にわたって仕事ができ、活躍する職場も多い言語聴覚士は、やりがいを持ってできる仕事です。
今後も医療機関、特に介護施設やなどでは需要が増えてくることが予想されます。