介護福祉士国家試験の合格率からわかる難易度とは

介護職員をまとめるリーダー的役割を担いたいと考えて、介護福祉士国家試験には合格したいと受験を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。利用者さんが安心して介護サービスを受けられるようにするためにも、専門的な知識や技術を活かして働ける介護福祉士は重要な存在となっています。

今回は、介護福祉士国家試験の合格率からわかる難易度についてご説明します。

目次

1.気になる!介護福祉士国家試験の合格率は

2.働きながら勉強をして合格した方の比率は72.6%

3.まとめ

1.気になる!介護福祉士国家試験の合格率は

前年度に実施された2022年1月の第34回介護福祉士国家試験の合格基準点は78点でした。これは、正答率が62.4%で基準の正答率60%から難易度にあわせて補正が入った数字になります。例えば、過去の合格基準点を見ると、前々年度の第33回介護福祉士国家試験の合格ラインは75点で基準の正答率60%から補正がありませんでした。

実際に過去の合格率を見てみましょう。

・第34回介護福祉士国家試験の2022年の受験者数は83,082人で、合格者は60,099人、結果72.3%の合格率。

・第33回介護福祉士国家試験の2021年の受験者数は84,483人で、合格者は59,975人、結果71%の合格率。

・第32回介護福祉士国家試験の2020年の受験者数は84,032人で、合格者は58,745人、結果69.9%の合格率。

・第31回介護福祉士国家試験の2019年の受験者数は94,610人で、合格者は69,736人、結果73.7%の合格率。

以上のような結果になっています。この結果からも介護福祉士の合格率は例年約70%になっていることがわかると思います。高齢化が進む日本の介護業界では、今後も急速にニーズが高まっていく資格といえるでしょう。

2.働きながら勉強をして合格した方の比率は72.6%

前年、合格した方のうち大学や専門学校などの介護福祉養成施設と福祉系高等学校、その他以外で、働きながら合格した方の数は53,090名です。比率は72.6%でした。

その職種はと言うと、社会福祉施設の介護職員、訪問介護の職員、老健・介護医療員の介護職員、そして医療機関の看護補助者等になります。

つまり、全体の合格者数60,099人のうち、53,090名の多くの方が仕事と勉強を両立して合格できたというわけです。

3.まとめ

今回は、介護福祉士国家試験の合格率からわかる難易度についてご説明しました。

例年、受ければ受かるというわけにはいきませんが、受験者数に対して約70%が合格できるという結果が理解できたのではないでしょうか。また、合格者のうち、72.6%は仕事と勉強を両立して合格された方になります。仕事をしながらでも、しっかり勉強をしておけば合格できる資格なのです。是非、介護福祉士国家試験を検討されてみてはいかがでしょうか。