介護士を目指す方や介護職で現在働いている方は、初任者研修という資格があるということをご存知の方も多いのではないでしょうか。
ここでは、初任者研修取得すると給料はあがる?介護の仕事に役立つ知識も身につく?など、よく聞かれる質問について、わかりやすくまとめています。
介護士
介護士は介護職に関係する人を指している言葉です。明確な定めがあるわけではありませんが、介護職員・介護スタッフとして使われています。
似ている言葉で、介護福祉士という資格がありますが、介護士は介護福祉士の資格を有する方もその他の介護職に関係する人を「介護士」として捉えています。
介護士は、資格を持っていないと介護の仕事ができないと考えがちですが、無資格でも介護職に就くことが可能です。
ですが、資格を有しているといないとでは、知識で利用者の対処方法や危険な部分をサポートできることもあるので、介護に関する資格は持っていることが望ましいとされます。
無資格で取れる初任者研修や実務者研修
介護士を目指し、無資格・未経験からチャレンジできる資格の中に、初任者研修や実務者研修があります。初任者研修は入門的学びです。実務者研修は未経験でも受講できますが、ある程度経験がある方向けの内容です。
初任者研修の場合は最短1ヶ月で取得が可能ですが、実務者研修は取得まで6ヶ月の期間がかかります。
初任者研修って何!!
初任者研修は国家資格ではありませんが、厚生労働省の認定を受けた資格です。初任者研修修了者は訪問介護などのサービスを広く行えるようになり、介護現場のサービス全般に関われるようになります。
また、待遇面についても差がついてきます。資格がなくても介護業界で働けますが、初任者研修以上の資格があれば、初任者研修以上の求人に応募できます。
初任者研修の資格を取ることにより給料があがる!?
まず、資格や知識が何もない方は、少しずつ段階を踏んで経験をつけていくように初任者研修を受けましょう。もちろん資格を取っても手当てが付かない会社もあります。
しかし、初任者研修を取るといろいろな知識が身に付き、資格取得を奨励している会社では、資格手当が付き、給料を上げることができるからです。
常勤職員と初任者研修取得者・無資格の比較
常勤職員で初任者研修取得者と無資格の介護士とでは月の平均月収が約2.5万円、平均年収が約30万円の差がでています。
また、非常勤の初任者研修取得者と無資格の介護士とでは月の平均月収が約2千円、平均年収が約2.3万円の差がでています。
※引用:令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果
介護職員初任者研修の取得方法
無資格から介護職員初任者研修へステップアップをするためには、どうすればいいでしょうか。まず、この資格は都道府県が指定した業者が開催する研修会を受講することで取得可能です。まず、各都道府県、地域で開催されるものを確認しましょう。
研修の内容では、国の定めたカリキュラムがあり、それをこなしていきます。受講スタイルも自分の生活スタイルにあうものを選択していきます。最終的には受講内容を確認するテストが行われることになっています。そのテストで、合格点を取れば研修修了となります。
今後さらなる給料UPを目指したい方は次のステップアップの実務者研修を受けていくとよいでしょう。実務者研修を受けることにより、介護福祉士の受験資格が得られるので、着々と上を目指しましょう。
まとめ
初任者研修とは、介護職として働く上で基本となる知識や技術が習得できる資格です。この資格で、介護職としてのキャリアがスタートし、さまざまな働き方で活躍できます。すべての場所ではないですが、初任者研修の資格を有すれば、無資格とは違い給料UPを望めます。
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