介護福祉士のように人の介助に携わる事で、助けを必要としている人達の役に立ちたいと願う人も多いと思います。
どのようにすれば、介護福祉士の資格を得る為の受験にのぞむ事が出来るのか、初めての方だとわからない事も多いでしょう。
今回は、介護福祉士国家試験の受験資格について詳しく紹介します。
介護福祉士の役割について
介護福祉士は、 介護における専門知識やそれを実行する為の技術を身に付けており、利用者に対する身体的なフォローだけでなく、精神的なケアを行う事で、相手の日常の負担を減らしてくれます。
また、現場での教育や指導をしたりして、現場の能力の向上に努める立場もあります。その為の高度な教育を受け、現場での実践経験もこなしており、リーダーとして介護スタッフをまとめる役割も担っています。
また介護福祉士は、介護の現場では需要が高い為、転職や再就職にも困らないほど必要とされる仕事なのです。
介護福祉士になる為のルートの確認
選ぶルートによって異なりますが、介護福祉士になるには最終的には国家試験に合格する事で資格を得る必要があります。では、介護福祉士の国家資格取得ルートの紹介をしましょう。
1.実務経験ルートを選ぶ方法
〇まずは、現場での実務経験が3年以上必要となり、「実務者研修」を専門的な学校や通信教育で修了する事で、介護福祉士国家試験の受験資格を得ることができます。この場合、国家試験の実技試験は免除されます。
〇同じように 3年以上の実務経験が必要で、「介護職員基礎研修」と喀痰吸引等の研修が必修となります。この制度は2013に廃止されましたが、それまでに修了している場合は、同等の資格を有するとなっています。
〇介護職員初任者研修はホームヘルパーの2級にあたり、「実務者研修」の講習を受ける事で、それまで学んだ科目130時間分の免除があり、「実務者研修」と同じ資格を得る事が出来て、国家試験が受けられるのです。
2.養成施設ルートを選ぶ方法
〇高等学校を卒業した後に、2年制以上の介護福祉士養成施設と呼ぶ専門の学校で学び、卒業認定を受ける事で、介護福祉士国家試験の受験資格を得ることができます。この場合、実技試験が免除されます。
〇他にも、高等学校を卒業した後に、福祉系大学や社会福祉養成施設と保育士養成施設のどちらかを卒業した上で、1年以上の介護福祉士養成施設で学んで卒業する事が条件になっています。
※2016年の「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正によって、それまで国家試験を必要とせずに介護福祉士資格を得る事が出来ましたが、2016年度〜2021年度までの卒業者に対しては、5年間の間に受験によって改めて資格を取るか、5年間の連続した介護実務を経験する事で資格を得る事が出来ます。
2021年4月1日施行予定の法改正では、2026年度までの卒業者を対象になる見通しですので要確認です。
3.福祉系高等学校ルートを選ぶ方法
〇2009年以降に福祉系高等学校での新カリキュラムを受講して卒業した上で、実技試験の免除された介護福祉士国家試験を受ける事が出来ます。
〇2008年度以前に福祉系高等学校で学んだ場合の卒業では、実技試験を含めた国家試験の受験を必要とします。あるいは、介護技術講習を受ける事で、実技試験なしの国家試験を受ける事が出来ます。
〇また、2009年度以降に特例高等学校で学び、必須単位を取得して卒業すると、9ヵ月以上の介護等の実務を必要して、実技試験なしの国家試験を受ける事が出来ます。
あるいは、介護技術講習を受けていない場合には、実技試験を含めた国家試験を受ける必要があります。
まとめ
介護福祉士国家試験では、実務者研修に相当する技術や知識が必要とされており、法の改正などでの受験資格の変更も把握しておく事です。試験の合格ラインは、総得点の60%以上となっており、75点以上が合格基準になります。
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