クリニック(診療所)で理学療法士が働く場合、整形外科が多いのですが近年では、整形外科のクリニックに介護保険で利用できるデイケアや訪問リハビリテーションも行っているところもあり、理学療法士にとっては、どこに転職・就職しょうか迷うことも多いことでしょう。
今回は、クリニックと病院の違いを理解してどちらを選択したらいいのか参考にするとよいでしょう。
クリニックと病院の違いとは?
クリニックと病院の違いは、入院するベッドの数によって区別されます。19床以下をクリニック、20床以上を病院と決められています。
クリニックの特徴
診療所とも呼ばれていて入院施設がなく外来のみの場合もあります。主に外来患者は、腰や肩などの痛みや関節可動域制限があり通院されてきます。
その痛みを緩和したり関節の可動域制限がある方を改善したりする治療を行います。外来受診が多い時などは、病院と比較して患者の治療に関わる時間が短くなることが多いです。
病院の特徴
病気による手術後の患者などまた、脳梗塞などの脳血管疾患や脊髄損傷・骨折などで入院された急性期や回復期患者のリハビリテーションを行います。
主に入院している患者を対象にリハビリテーションを行うために、時間的に余裕をもって行うことができます。
病院やクリニックでの仕事内容
理学療法士の業務は、「運動療法」「物理療法」などの理学療法を行い、運動能力などの回復をサポートします。
例えば、関節の動きを柔らかくしたり、身体機能障がいの回復トレーニングを行います。
※物理療法とは電気、温熱、冷却刺激、マッサージなどの物理刺激で治療をすることをいいます。
スキルアップするために医療施設で経験を積む
理学療法士の仕事は、医師の指示のもと理学療法を行いますが病院やクリニック以外でも介護施設や在宅の訪問リハビリテーションなど様々なところで働くことができ、幅広い選択肢があるのが魅力的でしょう。
その中でも資格を取って初めての職場選びには、迷うものですが、より「経験を積みたい」「知識や技術を高めたい」と思っているのでしたら、いろいろな患者を診ることができる病院やクリニックで仕事をすることがよいと思います。
まとめ
いかがでしたか、クリニックや病院での理学療法士の仕事内容は、基本的に変わりがないことが、お分かりになったと思います。
介護施設でも働く選択肢がありますが、ほとんどの理学療法士は、医療機関で働いているのが現状です。病院やクリニックで経験を積んでからの施設への転職が理想的だといえるでしょう。