理学療法士の臨床実習の内容と心得

「理学療法士」とは、高齢者や怪我や病気などで人体の機能障がいを持つ人や障がいの発生が予測される人に対して、日常生活においての「運動能力回復」「基本動作(座る・立つ・歩くなど)」維持、障がいの悪化予防のため医師の指示の元、物理的な治療で医学的リハビリテーションを行う専門職です。
今回は、この「理学療法士」の「臨床実習」とはなにをするのか、や臨床実習前の心得についてみていきましょう。

理学療法士の臨床実習とはなにか

「理学療法士」の養成校では、講義だけでなく必ず「臨床実習」がカリキュラムに組み込まれています。「臨床実習」では、実際に病院や施設において患者さんを担当し、「理学療法治療」の訓練を実践します。

1年次は、医学や理学療法の基礎知識を学ぶことが最優先となるため、臨床実習は一般的にはまりませんが、現場見学をかねた短期の実習が行われることもあります。
年次が上がるごとに専門的な実習内容となっていきます。

最高学年になると4週間~8週間と長い時間をかけて、実習が実施され現場の「理学療法士」のもとで、それまで得た知識を生かしながら実践していくことになります。

臨床実習の内容

●「臨床見学実習」
現場で活躍している理学療法士の仕事を間近で見学し、仕事内容などを学びます。患者さんの脈拍や血圧測定などの計測を行い、患者さんとの接し方など基本的なマナーなどを身につけます。

●「検査測定実習」
患者さんの疾患に対するいろいろな測定や検査の方法を学びます。患者さんに合わせたプログラムを立案するために、正確な技術の修得をめざします。

●「臨床評価実習」
患者さんを測定・検査し、リハビリプログラムを作成します。問診を通して患者さんが希望するもの、将来について考察します。
患者さんとのコミュニケーションを通して、個々に合わせたプログラムを考えます。

●「臨床総合実習Ⅰ・Ⅱ」
問診、検査、測定の技術を駆使し、担当する患者さんのリハビリプログラムを立案します。立案したプログラムを実施し、日々の変化を確認しながらプログラムを調整していきます。
長期実習が2回実施され、総合的な実践力を身につけます。

臨床実習の心得

〇「実習先の特徴をとらえる」
実習先には、いろいろな医療施設があると思います。「急性期」と「回復期」など大きく異なる病院などでは、指導者の視点などがかなり違ってきます。
「急性期」の場合は、機能面を重視するため回転よく知識の習得を求められるかもしれません。

また、「回復期」では同じ患者さんと長く接していくことになるため、知識よりもコミュニケーションを重視することもあります。このことから、実習先の特徴を把握しておきましょう。

〇「マナーを身につける」
臨床実習では、理学療法士としての実践的な技術や能力を習得することが大きな目的ですが、それと同じように大事な目的として、「社会人としてのマナー」を身につけることが必要になってきます。

実習先は、資格を取得後に就職することになる環境と最も近い環境となります。実習において、社会人として当たり前の行動をはじめ、目上の人との接し方など社会に出ても恥ずかしい思いをしなくてすむようにマナーを学ぶことはとても大事なことです。

まとめ

臨床実習に対して、不安を持っている方も多いと思います。しかし、誰にでも不安はつきものです。実習先ではただやるだけでよいという意識ではなく、なぜ理学療法士になろうと思ったのか?どんな理学療法士になりたいのか?初心に返って考えることも大切です。