理学療法士に興味がある方は、大学や専門学校、養成学校でどのような勉強や実習が行われているのか、理学療法士養成学校で実際に則した勉強内容や実習内容について見ていきましょう。
■理学療法士の養成学校で学ぶ内容
まず医学にかかわる基礎的な知識から全般的に学びます。基礎科目と専門科目に分類されており、1年次目は基礎科目を学びます。
基礎科目には生理学や解剖学、運動学、人体の機能と構造、リハビリテーションの基礎について学ぶ多くの科目があるので、この時期の勉強が一番大変と感じる方が多いのです。
基礎科目過程が進むにつれ専門科目中心の学科へ移行していきます。
2年次では、基礎科目の学習もより高度になり内科学や整形外科学、精神医学、神経内科学など科目別の勉強が増えます。3年次になると専門科目中心となります。
より専門的な技術や知識が必要とされます。内容は、理学療法評価学、理学療法概論や、運動療法、物理療法、動作分析などの授業があります。
■実際の医療現場で学ぶ臨床実習
3年次から4年次になると実際の医療現場での学習と臨床実習が行なわれます。内容は、評価実習、臨床実習Ⅰ、臨床実習Ⅱで、入院患者さんを相手に評価や治療を行いながら学びます。
身体領域や老年期領域などに分かれ何回も行います。実習期間は約5ヶ月間に及び、臨床実習は最大の難関と言え、臨床実習を通し理学療法士として必要な知識や技術を学ぶ他に自分に不足している能力を補えます。
知識や技術以外にコミュニケーションも必要になります。机上の勉強だけにとどまることなく実習教育で実践的な技術を身につけて現場を知ることも大切です。
■国家試験対策
臨床実習が終わると国家試験対策が始まります。過去問対策やグループ学習も有効に活用してください。PCやタブレットなど活用して動画で学べます。理学療法士国家試験合格めざして学習対策を練りましょう。
■過去5年間のデータから見る理学療法士国家試験の合格率
試験の難易度には変動があり、過去5年の合格率は約7割から9割です。理学療法士国家試験は出題範囲が幅広いので、各個人やグループで効率の良い学習方法を導きだし現役合格目指して学びましょう。
■2020年開催の東京パラリンピックを見据える。
4年間学んできたことを踏まえ2021年に開催されるパラリンピックに向けてやりがいを見出してみてはどうでしょうか。
キャリアアップを図りスポーツ理学療法士やプラクティショナー、障がい者スポーツ施設インストラクターやコーチなど各種資格を狙うことで、パラリンピック競技補助という素晴らしい職種もあり未来は明るい資格といえます。