社会福祉士が受けることができる研修と認定制度について

国家試験に合格して就職が決まれば、いよいよ社会福祉士としての仕事をしていくスタートとなります。
しかし、ここで社会福祉士としての学習は終了するわけではなく、新たな学習のスタートでもあります。
社会福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」において自己研鑽の義務が規定されています。
急速に変化をする社会情勢や環境に適応できるために社会福祉士としての基礎を固め、常に最新の情報を身につけておく必要があります。

また、地域の人々や他職種から社会福祉士が専門職として信頼を得ていくには学習を重ねてスキルを向上させていくことが必要不可欠なのです。

○生涯学習制度について

「公益社団法人日本社会福祉士会」は社会福祉士の生涯学習制度を制定しており、都道府県の社会福祉士会や外部機関と連携して社会福祉士の資質向上に取り組んでいます。
この生涯研修制度は「基礎課程」「専門課程」の2種類から構成されています。

●基礎課程
基礎課程は各都道府県の社会福祉士会に新しく入会した社会福祉士が必ず受講する課程となっています。
基礎課程には基礎研修Ⅰ・Ⅱ・Ⅲがあり、Ⅰから順番に受講する必要があります。
基礎課程を修了するにはすべてのカリキュラムに出席して修了レポートの提出及び合格の判定を得ることが要件となっています。
この基礎研修は各都道府県の社会福祉士会が主催しているため、それぞれのホームページから確認できます。(ログインが必要)
こちらから確認できます。

●専門課程
専門課程は基礎研修を修了した上でさらに専門性の高いスキルを習得するために自分で研修計画を立案して受講していきます。
専門課程は「共通研修」と「分野別研修」で構成されており、さらに第1期、第2期という流れで履修基準を満たしていきます。
専門課程は日本社会福祉士会主催の研修情報から確認できます。
こちらから確認できます。

●外部機関研修
上記の基礎課程や専門課程の対象研修ではありませんが、さまざまな外部機関から社会福祉士向けの研修が行われています。
参加料金が無料の研修から10万円程度掛かる研修もあるため、自分にとって本当に必要な研修なのか見極めて参加するようにしましょう。

○認定社会福祉士・認定上級社会福祉士を目指す

さらにキャリアアップを目指す方は「認定社会福祉士」と「認定上級社会福祉士」の取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。
認定を受けるには定められた単位を取得し、一定の経験年数を積む必要があります。
詳しくはこちらから確認できます。