レクリエーション介護士の資格を有効に活用できる職場とは

レクリエーション介護士は、日本アクティブコミュニティ協会が認定している民間資格のひとつです。
この資格は介護現場においてレクリエーションを計画・実行することができる人材を育成することを目的としており、介護分野でも注目を集めている資格です。

■介護職員はキャリアを求められる時代に

高齢化を迎えるにあたり、介護職員の人材確保と質の向上が急がれている中で地域によっては老人ホームやデイサービスなどの介護施設が乱立しており、経営が安定していない事業所が少なくないのが現状です。
良い介護サービスが提供できる事業所はやはり質の高い介護職員が多く在籍しており、どこの事業所でも「優秀な人材が欲しい」と思っている事業所は多くあります。
介護職員のキャリアパスは介護福祉士や認定介護福祉士などの資格や認定、厚生労働省が普及を進めている介護プロフェッショナルキャリア段位制度、介護職員処遇改善加算の算定に必要な事業所レベルでのキャリアパスなど多くの選択肢があります。

■レクリエーション介護士のキャリアパス上での位置付け

基礎的な分野におけるキャリアパスを進めていくと同時に自身の興味がある分野や勤めている職場に適応できるための専門分野についてもキャリアを積んでいく必要があります。
例えば、訪問介護事業所(ホームヘルパー)であればサービス提供責任者を目指したり、認知症の方が多く利用されている事業所であれば認知症に関する資格を取得したり研修を受けるということです。
レクリエーション介護士はこの専門分野における資格といえます。

■デイサービスに勤める介護職員が取得するべき理由

レクリエーション介護士は特にデイサービスにおいて活用性が高い資格と言えます。
デイサービスは食事と入浴を中心とした通所系のサービスです。
デイサービスの多くは余暇時間を利用して、風船バレーや脳トレといったレクリエーションを行いますが、そのほとんどが「何もない時間が退屈だから」という理由で行われているのが現状です。
リハビリを目的としてレクリエーションを実施したいと考えていても、理学療法士等の機能訓練士が在籍していない場合には、どのようにプログラムを立案して良いのかわかりません。
職場によってはレクリエーションの担当は年度ごとに係を決めたり、その日の持ち回りで担当を決めてレクリエーションを行うことが多いようです。
「今日は何のレクリエーションをやろうか…」と頭を悩ませる介護職員も少なくないでしょう。
このような理由から、適切な目的をもってレクリエーションを立案・実行できる介護職員は非常に重宝されるのです。
レクリエーションを行わないデイサービスはほとんどありませんので、転職の際にもプラスとなるでしょう。