働きながら独学で介護福祉士試験に合格するのは難しい?

介護職のスペシャリストを目指すために介護福祉士の資格を取得したいと思っていても、国家資格なので難しいという印象があるかもしれません。確かに簡単なものではありません。
そんな難しい試験に挑むのに、働きながら勉強して合格するのは可能なのでしょうか?

・一番難しいのは受験資格!?
介護福祉士になるには、介護委福祉士国家試験に合格する難しさの前に、受験資格を得ることが一番難しいと言われます。
法律の改定により、今まで60%前後だった合格率は70%を超えたのに対し、受験者数は152,573人から、法律改定後は76,323人と約半分に減った事からも分かるように、受験資格を手にする道が狭まり、試験の前に受験資格を得ることをまず目標とする必要があります。
実務経験ルートで受験資格を得るには、実務経験3年以上に加えて実務者研修の修了が必要です。また福祉系高校ルートでは、介護技術講習を受けて実技試験を免除するか、国家試験で実技試験を受けるか、選択する必要があります。養成施設ルートでは、学校を卒業することで受験資格を得られます。
介護福祉士国家試験に合格する以前に、試験の受験資格を得るために、それぞれのルートに必要な課程を修了するために、時間や労力が求められます。しかし逆にいえば、受験資格を得られさえすれば、介護福祉士に一気に近づけるということかもしれません。

・働きながらの受験勉強は可能?
受験資格を手にしたなら、介護福祉士国家試験対策をする必要があります。福祉系高校ルートや養成施設ルートであれば、学校で試験に合わせた勉強を行い、介護福祉士受験対策もバッチリ出来たうえで試験に臨むことが出来るかもしれません。
しかし、介護福祉士の資格を目指す人は、現在介護職員として働いている人が多く、学校に通うのではなく、実務経験ルートから働きながら合格を目指すケースです。通信講座を使って自宅で勉強する人もいますが、受験資格さえあれば、どんな勉強法でも受験できますし合格すれば介護福祉士の資格を取得できます。短い期間で、出来るだけ費用をかけずに勉強するなら「独学」という方法を選ぶことも可能です。

・独学で介護福祉士試験をパスするには?
学校に通うことや通信講座と違い、独学で勉強するには、良い計画と、その計画を守って勉強していく強い意志が必要です。
また、満点を狙うつもりで勉強することも重要ですが、100点満点中60%程の合格ラインさえ超えれば合格できるのであれば、介護福祉士国家試験対策として基本は合格ラインを超えることを意識し、試験に出題される部分を重点的に勉強するような方法が効果的です。
自分にあったテキストを見つけ、スケジュール管理しながら重点的に勉強していくことで、独学でも短期間の勉強で合格できた人もいます。

・まとめ
介護福祉士の国家試験に関しては受験資格を手にすることが難しくなっており、試験自体の合格率は70%を超えています。試験勉強は養成学校に通わなくても、通信講座を利用しての勉強や独学でも合格することは可能です。
しかし、全てが自己管理となる独学で介護福祉士試験の合格を目指すのであれば、強い意志が必要です。特に働きながらであれば、勉強のために時間を取り分けることなどスケジュール管理や合格ラインを意識した介護福祉士国家試験対策も必要となるでしょう。
それでも不可能な事ではなく、独学で合格した人も多くいます。独学を含め、自分にあったルートや勉強法で介護福祉士の資格取得を目指しましょう!