レクリエーション介護士の資格が役に立つ環境とは?

レクリエーション介護士の資格は2014年に制定された新しい資格ですが、レクリエーションの効果が注目されているため人気の資格となっています。
しかし、レクリエーション介護士という資格のみで仕事を行える環境は、今のところそれほど整っていないのが現状です。現段階で、また今後レクリエーション介護士の資格が役立つ環境はどのようなところでしょうか?

■介護現場で期待大!

レクリエーションを通して、介護を受ける人達が楽しみや生きがいを見出だすことができ、また利用者さんの残存能力を伸ばすことが出来るという効果性から、レクリエーションを積極的に取り入れている介護施設が増えています。
毎週のようにレクリエーションを計画するには、限界があると感じる介護スタッフにとってレクリエーション介護士の知識や介護分野における実際的な提案は役に立ちます。
また介護現場でのレクリエーションといえば、施設のイメージがあるかもしれませんが、この資格は在宅介護の現場でも役に立っています。在宅介護では、利用者さんが関わる人間関係の幅が狭まりがちで閉鎖的になりやすいことが問題になっています。
家の中での介護で単純な日々の繰り返しが辛いと感じる利用者さんもいます。そのような中でレクリエーション介護士の資格を持つ介護者は、高齢者との会話術を学んでいるので良いコミュニケーションスキルを活かせます。
また、レクリエーションの中には大人数でするものだけでなく、1人など少人数でも行えるものがあります。
レクリエーションの時間を改めて取ることが出来ない場合でも会話の中で歌やゲーム、手先を使うレクリエーションを在宅介護の中でも取り入れることで、退屈と感じる日常を楽しいものに変えながら、利用者さんの残存能力を伸ばすことが出来るかもしれません。

■地域でも活躍できる!

福祉業界や教育現場のレクリエーションの分野で活躍する「レクリエーションインストラクター」という職業があります。この仕事に就くには、レクリエーションインストラクターの資格が必要となりますが、レクリエーション介護士がボランティアとして資格を活かすことは可能です。
介護施設と幼稚園、小学校など地域全体の様々な年齢の人を対象としたレクリエーション行事が開催されることも増えています。介護面からの知識を活かして、提案や計画が行えます。
また、地域での見守り介護や、子供たちの居場所を地域で作ることが注目されている中で、レクリエーションを通してのつながりも大きな役割を担っていくことでしょう。
レクリエーション介護士の資格をもっていれば、地域のレクリエーション行事の中心に立って活躍することが出来るかもしれません。

■まとめ

レクリエーション介護士の資格をもっていることは、介護現場でのレクリエーションに役立ちます。介護施設だけでなく、閉鎖的になりがちな在宅介護の現場でも、利用者さんの残存能力を伸ばす点や楽しく生活していく中で役に立ちます。
また、地域密着型の介護や子育てが重要視されている中で、地域イベントや行事でのレクリエーションや、交流スペースでのレクリエーションを計画し、手助けしていく点でもレクリエーション介護士の資格が活かせます。
資格を持っていることが、自分のスキルアップの役に立つだけでなく、少子高齢化社会である日本において介護現場だけでなく地域社会で役立つ資格となることが期待できるでしょう。