福祉・介護系お仕事は数多くありますが、意外とどんな仕事をしているのか、その業務内容がどういったものなのか、分からないといった声もよく耳にします。
そこで今回は保健師について詳しく調べてみたいと思います。保健師が福祉・介護の分野でどのような仕事に携わり、どのように役立っているのか見ていきましょう。
■保健師とは?
保健師とは、人々の「心や体の健康」をケアする仕事であり、男女の性別や年代を問うことはありません。しかし、国家資格ということもあり、資格を得ることは大変です。
国家試験に合格し厚生労働省大臣の免許を受けた方が保健師として認められます。
■保健師の働く場所と仕事内容
保健師は大きく3つにわけられます。
◎行政保健師
保健師の約70%は、保健センターや保健所などの行政機関に勤務しています。基本的に公務員扱いです。さらにその約80%は市区町村の保健センターなどに勤務され、乳児から高齢者までの地域住民の近くで健康をケアします。
自治体によっても異なりますが、相談業務として身体の健康、育児、難病、心身の障害、認知症、思春期、虐待、DV、うつ、依存症、生活困窮などがあります。そのような問題に行政保健師は対応しケアを行っています。
◎産業保健師
保健師全体のなかでもごくわずかの8%ほどの方が産業保健師として働いています。産業保健師の役割として民間の企業などにおいて従業員の健康改善・維持・促進への健康で安全な職場作りを目指しています。
従業員の健康管理について、身体的な健康管理だけでなく、仕事に対する不安、ストレスなどのメンタル面でのケアや仕事量、勤務時間、労働環境と従業員のバランス改善を促進します。
近年、企業の従業員は過労やうつなどの問題が多く見られることから、産業保健師は従業員のメンタルヘルスの健全化を図る上で、大きな役割を担うことになります。
◎学校保健師
勤務場所が学校で生徒や教職員のケアをすることが中心の仕事となっています。学校で起こる問題に接して生徒、教職員、生徒の親などの手助けをし、問題解決へと導きケアしていきます。
成長期にある生徒たちは、その若さゆえ体や心の悩みを抱えますし、そんな生徒に対応できず苦しんでいる教職員のケアも行っていきます。
■まとめ
保健師の仕事とは、私たちが日々健やかに暮らしていくための手助けを担い、心身の状態をケアするだけではなく、一人一人の生活環境の整備などを含めたサポートをするものであることが理解できるのではないでしょうか。