保健師の受験資格とは

いろいろな世代の健康を見守り相談にのってサポートをする「保健師」ですが、保健師の受験資格には、何が必要なのでしょうか。
受験資格を得るにはどうすればよいのかとあわせて、みていきましょう。

受験するには

まず、「保健師」になるためには国家資格である「看護師免許」と「保健師免許」が必要です。
「保健師国家試験」を受験するには、「厚生労働省」によって定められた「看護師の基礎教育」を終え、「保健師養成カリキュラム」を受講する必要があります。
受講するには、2つのパターンに分かれます。

①「看護師の基礎教育」を終えたあと、新たに「保健師学校」に通い保健師の専門教育を受ける。

「高校」

「3年制短大」(看護学系) or  「看護学校養成所 」(3年)
↓  (看護師養成課程)
「看護師国家試験」

「大学」(看護学系)3年次編入・大学院(2年) or  「保健師養成学校 」(1年)
↓  (保健師養成課程)
「保健師国家試験」

「保健師」

②「保健師、看護師の統合カリキュラム」を行っている「看護大学」や「専門学校」に入る。

「高校」

「専門学校」(4年制) or  「大学」(看護学系)
↓  (保健師、看護師の統合カリキュラム)
「保健師国家試験」「看護師国家試験」
↓ (ダブル受験)
「保健師」

どのパターンが良いかは、個々の状況によって違うので自身に合う選択をして下さい。
統合カリキュラムの場合、国家試験をダブルで受けることになり「保健師国家試験」 には合格したが、「看護師国家試験」は不合格になることもあります。
以前は、こんな状況から「保健師資格」だけを持っている人もいたようです。

しかし、2006年に「保健師助産師法」が改正され「保健師資格」を取得する場合は、「保健師国家試験」と「看護師国家試験」のどちらも合格しなければならないのです。
「看護師国家試験」が不合格の場合は、「保健師国家試験」 を合格しても免許が取れなくなりました。

受験資格の例

〇「看護師国家試験」 の受験資格

●「文部科学大臣」の指定した「学校教育法」(昭和22年法律第26号)に基づく大学(短大を除く)において、「看護師」になるために必要な学科を修め卒業した者(卒業見込を含む)

●「文部科学大臣」の指定した学校において、3年以上「看護師」になるために必要な学科を修め卒業した者(修業見込を含む)

●「都道府県知事」の指定した「看護養成所」を卒業した者(卒業見込を含む)

〇「保健師国家試験」の受験資格

●「文部科学大臣」の指定した学校において、1年以上「保健師」になるために必要な学科を修め卒業した者(修業見込を含む)

●「都道府県知事」の指定した「保健師養成所」を卒業した者(卒業見込を含む)

まとめ

「保健師」の活躍する分野はたくさんありますが、医学的知識をバックボーンに心身のケアを行えるとして大変重宝されています。
資格を取得することは大変ですが、この先「保健師」のニーズは高まり、より一層求められていくことになるでしょう。