介護福祉士を目指すなら、いつから実務者研修を受けていればいいか

実務者研修は、介護現場で必要となる幅広い知識と技術を習得するための研修です。介護福祉士受験の前提になるもので、実務経験とあわせて、必須の資格になります。
介護福祉士を目指すにはいつから実務者研修を済ませておけばいいのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

介護福祉士を目指すために

介護福祉士を目指す方にとって、実務者研修の資格をいつとるかは大切なことになります。介護の実務経験が3年以上ある人は、最短で、1月にある介護福祉士試験に間にあわせるためには、保有資格によって試験前年の7月までに実務者研修の受講を開始する必要があります。
※2021年実施分につきましては、9月中に受講開始。次年度以降は未定。

実務者研修は早めのタイミングで

実務経験のない、これから介護の分野に進む人や介護業界初心者は、どのタイミングで実務者研修を受講することが良いのでしょうか。
実務者研修の受講には特別に必要な前提条件はありません。始めたいときに受講することが可能です。将来的に介護福祉士の資格を取得したいとお思いの方であれば、スケジュール的にゆとりを持って受講したいものです。

受講のタイミングとしては、介護福祉士試験に間にあわせようと時間にゆとりがないまま受講するよりも、早めの受講をおすすめします。
早期に受講することのメリットを紹介していきます。

早めの受講のメリット
・介護現場で働いている人にとっては、日常業務から介護の理念に対する理解を深めることができる。
・介護福祉士の試験まで心理的な面、時間的な面からも余裕があるので、しっかり知識の復習を行える。

早い時期に実務者研修を受講して知識を自分のものにすることは、現場で行う日常の介護業務に対して理解を深められるという利点があります。
理解した上で介護業務を行うことは、スキル向上にもつながります。 日常業務をこなしながら実務者研修を受ける場合は、忙しさなどから想定していたよりも、時間がかかってしまうこともあります。
早めに受講しておくことで心理的、時間的余裕を持って介護福祉士試験に臨むことができます。

受験前にはしっかりと復習できるというメリットもあります。

保有資格によって実務者研修の受講時間の短縮
・約6ヶ月…無資格 ・約4ヶ月…介護職員初任者研修修了者
・約4ヶ月…ホームヘルパー2級修了者 ・約2ヶ月…ホームヘルパー1級修了者
・約1ヶ月…介護職員基礎研修修了者
※2021年実施(第33回)介護福祉士国家試験において、「実務経験3年以上」「実務者研修」で受験申し込みをする場合「実務者研修」が令和3年3月31日までに修了する予定の方が対象となります(EPA介護福祉士候補者は対象外)。

初任者研修を修了することで、450時間以上の実務者研修が130時間免除されることも覚えておきましょう。
また、雇用保険に1年以上加入していれば、講座料金の一部を教育訓練給付金として国が支給する場合もあります。利用できる制度を活用して計画的に受講したいところです。

まとめ

介護福祉士を目指す上で、いつから実務者研修を受けていればいいかを見てきました。実務者研修は誰でもすぐに受けることができるため、介護福祉士を目指す方にとっては、日々の業務から介護の理念に対する理解を深め、自己解決能力を高めるためにも、早い段階から資格取得することをおすすめします。
また給付金制度を利用して、賢くチャレンジしていきたいところです。