社会福祉士の国家試験の合格率は30%前後で推移しています。
国家試験を受験する前に合格基準についてしっかりと確認をしておきましょう。
○合格基準ラインとは?
国家試験の合格基準ラインは下記の2つの条件を満たす必要があります。
①の条件
(ア)総得点150点に対して、86点以上を得ること。(これは総得点の60%程度を基準としており、その年度の難易度によって補正される。配点は1問1点)
(イ)試験科目の一部免除を受けた受験者は総得点67点に対して、36点以上を得ること。(これは総得点の60%程度を基準としており、その年度の難易度によって補正される。配点は1問1点)
②の条件
①の(ア)または(イ)を満たした上で①の(ア)に該当する場合は以下の18科目すべて、(イ)に該当する場合は【12】~【18】の7科目すべてにおいて得点をとること。
【1】人体の構造と機能及び疾病
【2】心理学理論と心理的支援
【3】社会理論と社会システム
【4】現代社会と福祉
【5】地域福祉の理論と方法
【6】福祉行財政と福祉計画
【7】社会保障
【8】障害者に対する支援と障害者自立支援制度
【9】低所得者に対する支援と生活保護制度
【10】保健医療サービス
【11】権利擁護と成年後見制度
【12】社会調査の基礎
【13】相談援助の基盤と専門職
【14】相談援助の理論と方法
【15】福祉サービスの組織と経営
【16】高齢者に対する支援と介護保険制度
【17】児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
【18】就労支援サービス、更生保護制度
合格基準ラインはその年度の難易度によって異なる為、正式な発表があるまでは自己採点のみで合否の判断をすることが出来ません。
○近年の合格基準ライン
近年における総得点150点の合格基準ライン(この点数以上で合格)と合格率の推移です。
第29回(平成29年)86点 25.8%
第28回(平成28年)88点 26.2%
第27回(平成27年)88点 27%
第26回(平成26年)84点 27.5%
第25回(平成25年)72点 18.8%
第24回(平成26年)81点 26.3%
この結果から、総得点90点以上で合格できると言えそうです。
ただし、忘れてはならないのがそれぞれの科目で得点をとらなければ合格とはなりません。たとえ90点以上であったとしても0点の科目が1つあれば不合格となります。
実際にこのケースで不合格となった方もいるため、まんべんなく試験対策をすることが重要です。