血行促進で肌力をアップ 健康な体づくりの元は血の巡り

頭の先から足のつま先まで、人間の体には縦横無尽に血管が張り巡らされています。
血液は、人の体温を維持し、体を動かす・細胞を生成するために必要なエネルギーの元となる栄養素を送り届ける働きをしています。同時に、体それぞれの部位で不要となった老廃物を回収し、排出器官に届けるという役割も担っています。
冷えや疲れを感じるのが当たり前…という人は、血行が悪く血流循環が滞っている証拠です。血行促進を心がけ、健康な体作りの基礎を整えましょう。


〇肌の乾燥を防ぐことの大切さ
冬や空調が効いた部屋の乾燥や化学繊維の摩擦によって、肌が硬くぼろぼろになったり粉をふいたように白くなったりしていませんか?これは皮膚の水分が不足してしぼんだ状態と思って良いでしょう。
肌は、体の中に細菌や感染源を侵入させないためのバリア機能を担っています。もし、肌が乾燥してひび割れて傷つき、上皮がめくれたりすると、さまざまな刺激が深部に伝わりやすくなり、かゆみや刺すような痛みを感じます。
肌の乾燥を防ぐためには、まず肌の保湿機能を高めることが大切です。肌に水分を与えて、水分が蒸発しないように保湿剤を活用することで、応急処置になります。

 
○血行が促進されれば肌がよみがえる?
肌の乾燥がひどい人は、血行がわるく、体の冷えが強い・顔色が青白いといったケースが多いです。(発汗が激しく、体内水分が不足して汗が蒸発するときに皮膚の水分を奪ってしまうという場合もあります)
人の体は、血流がスムーズになれば体温を最適な状態でキープすることができます。平熱が低いと、体内の基礎代謝が落ち、細胞の生まれ変わるスピードが遅くなるので、正常な肌のターンオーバー(皮膚の生成層から新しい肌細胞を形成し、古い肌細胞をはがす)がなされません。古く硬くなった皮膚がずっと皮膚に留まり、肌がこわばって乾燥が強くなるのです。

 
●血行促進で肌の生まれ変わりをアシスト
前述したように、血行が促進されれば、細胞形成に必要な栄養や成分を送り届けることが出来ます。血行が悪いままでは栄養が不足し、新しい細胞の生成スピードも上がらないままです。
新しく生まれた皮膚細胞は、水分を蓄えるためのたんぱく質を含んで、肌を内側からふっくらと持ち上げてくれます。そして、皮膚そのものに弾力が生まれてしなやかになり、刺激に強く、乾燥しづらい強い肌を維持できるようになります。
体の血流が促進されることで、全身の機能を正常に保ち、健康な体を維持することができます。そして、外的刺激に強い肌作りを心がけることで、更に炎症や感染知らずの強い体づくりに役立つのです。