理学療法士の現状はどうなっているのでしょうか?よく世間では「もう飽和状態になっている」との声が聞こえますが、これから理学療法士を目指す人にはとっては気になることだと思います。
では実際のところ本当にそうなのか、現在の状況と今後の見通しについて解説してみましょう。
■現状はどうなっている?
2000年頃には、理学療法士の登録者数は約100名と就職先は、供給が需要に追い付かないほどでしたが、2017年の理学療法士の登約録者数は、9万人を超えており毎年9,000人~10,000人増加していますので現在では約10万人と推測されます。
理学療法士が働く職場は80%、医療機関であり病院や診療所などです。その他は、介護分野の介護老人保健施設や通所介護・通所リハビリテーションや教育機関や行政機関でなどで働いています。
■医療機関は、就職が難しい
医療機関が人気なのは、介護分野などより給料面で高いことです。しかし医療分野は、人気が高いため就職や転職の場合、競争率も高く、なかなか就職できない現状があるといえるでしょう。
一方で介護分野は、高齢者が増加傾向にありニーズも高まっています。医療分野以外でしたら介護分野はまだまだ需要が高い状況ですので、全体的にみて必ずしも飽和状態とはいえず、就職先は、まだまだ供給があるといえます。
さらに言えば、今後高齢者は益々増えていくことが考えられていますので就職先は、増えていく一方だと考えられます。
■地域に密着した理学療法士
介護施設や在宅での地域に密着した理学療法士の役割は、重要といえます。リハビリのみならず、医師の指示のもとや看護師などとの連携をしながら、終末期においての緩和ケアなども大事な役割を果たしていくことでしょう。
■今後は、理学療法士の職場は介護分野が多くなる
理学療法士の就職先は、以前に比べて、医療分野から介護分野へシフトしています。高齢化の増加で今後もさらに理学療法士が、介護施設やその他の事業所で活躍することは、多くなることでしょう。
■まとめ
今後、理学療法士は、介護分野で需要が大幅に増えると考えられます。在宅では、地域との関りも大切になってくることでしょう。
施設においては、介護老人健康保険施設や訪問リハビリテーション・通所リハビリテーションで行う、「予防リハビリテーション」行うことで住み慣れた自宅や地域で健康で要介護者にならないようにするための役割が期待されています。
仕事を選ばなければまだまだ理学療法士の就職先や必要性もたくさんあるといえるでしょう。