介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修は、どのような違いがあるのか見ていきましょう。受講費用や資格取得後のメリットなどを交えて、簡単に解説します。どちらの資格を取得すればよいのか迷っている方や、資格について知りたい方必見です。
介護士の仕事について
介護の仕事には食事の準備や掃除などの身体に触れない介護と、入浴や排泄の補助などの身体に触れる介護があります。施設での介護や自宅に伺って介護をする訪問介護など、現場はさまざまです。
身体に触れない介護や事務作業などは、資格がなくても行えます。訪問介護で身体に触れる介護をする場合は、介護に関する資格を取得していなければ行うことができません。
介護に関する資格である介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修について、下記で見ていきましょう。
介護職員初任者研修について
介護職員初任者研修では、介護に関する基本的な知識やスキルを身に着けることができます。講座を行っているスクールで130時間のカリキュラムを受け、カリキュラム修了後の試験に合格することで資格が取得できます。
受講費用は、4万~10万円程度とされています。カリキュラムは通信と通学を組み合わせるなど、働きながら自分に合った受講方法を選ぶことができます。ただし、通信のみでカリキュラムを修了することはできないため注意が必要です。
資格取得後は、訪問介護において身体に触れる介護を行えるようになるなど、業務の幅が広がります。また資格手当による給料アップや今後のスキルアップにつながるなど、多くのメリットがあります。
介護福祉士実務者研修について
介護福祉士実務者研修では介護職員初任者研修で学ぶ内容に加え、経管栄養やたんの吸引などの医療ケアについて詳しく学びます。資格を取得するには、講座を行っているスクールで450時間のカリキュラムを受ける必要があります。
介護職員初任者研修を修了している方は、カリキュラム130時間分が免除されます。受講費用は15万~20万円前後とされており、介護職員初任者研修などの資格がある場合は受講費用が安くなります。
介護福祉士実務者研修では介護職員初任者研修と異なり、カリキュラム修了後の試験実施は義務付けられていません。受講するスクールによっては、試験を実施している場合もあるのでよく確認しておきましょう。
介護福祉士実務者研修においても働きながら受講できますが、通信のみではカリキュラムを修了することはできません。修了後は経管栄養などの医療行為が行える他、訪問介護事業所のサービス提供責任者に就任することが可能となります。
また介護福祉士実務者研修の修了は、介護福祉士の受験条件に含まれています。そのため、介護福祉士を目指す方にとって重要な資格となっています。
まとめ
今回は、介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修について紹介しました。二つの資格の違いを理解し、受講するようにしましょう。基礎から学びたい方は、介護職員初任者研修から受講することをおすすめします。
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