介護福祉士の資格が取れる専門学校 ~そこで学ぶこととは~

専門学校といっても様々な分野のスペシャリストを志すための登竜門であり、最初の段階とされています。現場に出て専門的分野が活かせるよう多くのカリキュラムを取り入れながら学び、卒業後は第一線で活躍しています。
今回は、介護福祉士の資格を取得できる専門学校のお話をしましょう。

専門学校では何を学ぶ?

まずは、介護福祉士の専門学校で何を学習していけばよいのかについて説明していきましょう。基本的には座学と実習と二つの項目に分けて講習を行っています。
前者は人間の体と心、それと障がいに対する理解、つまり基礎的な項目を学んでいきます。

高校を卒業した時点ではまだ、福祉や介護についての知識はほぼ皆無でありながらも興味があって進学してきた方が多く、ここでの学習が実践に役立つ学びとなります。

座学で学んだ知識は、実技だけでなく卒業後の現場に出て活躍する際に欠かせませんし、施設で認知症の方と接する場合があっても困らないように専門の知識が活かされます。
また、実際のカウンセリングにも役立つ項目がありますので学校でしっかりと学びましょう。

次に実習ですが、患者さんが施設を利用するときの移動や、生活補助などといった様々なシチュエーションに対し、体験しながら学びます。

体の動かし方のほか、上手な介護技法やコツなどを学習していきます。学校の中だけでなく介護福祉施設での現場実習も設定されています。
卒業後は実際の仕事に携わるため、学生のうちに実戦感覚を学ぶことは大切です。

カリキュラムについて

基本的には2年間ですが学科の名前に関しては、専門学校によって一部異なる場合があります。授業の内容に関しては同じで、1コマ90分が基本的な学習時間となっています。
1年次、2年次共に週平均16~18コマ程度設定されています。

カリキュラムの内容については学校によって違いがあり、講義時間を長く設定する学校では2年間で2310時間(介護福祉に関しては、2年間で1850時間の講義時間が必要)設定するところも存在するため、長く学べるのは、福祉に関して知識と技術を十分に得られるメリットがあるのも、学校ならではの特色が表れています。

別の学校では、個別指導と介護ゼミが設定されており、通常講義ではフォローしきれない部分までしっかりと学べますので、1年次は年に1度、2年次は年に3度の模擬試験が用意されています。

これまで学んだ事を活かしながら、自分のレベルを把握するほか、弱点や苦手の項目をどうやって克服できるのかを理解できるのが特徴です。
いずれも介護福祉士の資格取得の合格実績として反映されています。

学校で取得できる資格

介護福祉士として活躍するために必要な資格の取得が、専門学校に通う目的です。それ以外にも福祉や介護に関連する資格を取得しておくと、卒業後は現場で活躍するために有利になるほか、高品質なサービス提供が可能となるでしょう。

介護・福祉に関連する資格は、「福祉住環境コーディネーター」や「福祉事務管理技能検定」や「介護予防運動トレーナー」などがありますので、現場に出てから取得するのが一般的でしょうが、これらの資格に関しても在学中に取得できます。

卒業後は

気になるのは進路先になりますが、卒業してからすぐに就職する方が比較的多いため、介護福祉施設を希望する傾向が高くなっています。
2年間で学んだ専門的な科目(座学・実習)を、現場で活かしながら福祉サービス全般に関わっていくことでしょう。

介護老人福祉施設では、通常の介護とセットする形でリハビリも行っています。また、老人保健施設に関しては専門の技術習得をしているのであれば役に立つでしょう。

次にグループホームですが、就職後は介護に関する基礎知識・技術以外に認知症に対する体験から学ぶ事も多く、働きながらレベルの向上を目指せます。

関東エリアで介護福祉士の資格を取得できる専門学校

関東には、介護福祉士の資格が取得できる専門学校が多数あります。ご自身の通学できるエリアの学校の資料を取り寄せたり、オープンキャンパスに参加するなどして、ご自身に合ったスクールを探してみましょう。

<関東で介護福祉士の資格が取得できる専門学校の一部紹介>
東京福祉保育専門学校(東京都)
東京YMCA医療福祉専門学校(東京都)
YMCA健康福祉専門学校(神奈川県)
湘南医療福祉専門学校(神奈川県)
松山学園松山福祉専門学校(千葉県)
関東福祉専門学校(埼玉県)
など

まとめ

専門学校在学中に介護福祉士の受験資格が取れるだけでなく、介護や福祉に関連する資格の取得を同時に取得でき、卒業してからの就職に際し有利になるだけでなく、豊富な知識であらゆる場面において活躍ができるでしょう。