【介護福祉士】キャリア段位制度とは?

介護プロフェッショナルキャリア段位制度(以下、キャリア段位制度)をご存知ですか?厚生労働省が行なっている介護職員資質向上促進事業のひとつで、介護職員の新たなキャリアパスとして注目が集まってます。

○わかりにくい介護職員の資質
介護職員には介護福祉士、初任者研修、ヘルパー1・2級(現在は廃止)といった資格や研修が存在します。これらは試験に合格・研修を修了する、いずれかで取得することができ、資格を持っているからといって実際の介護現場で実践的に業務ができるとは限りません。
養成校で学習し知識を得ても、経験が浅いために食事介助や移乗動作の介助などの技術を要する業務ができないといった「知識」と「実践的スキル」が一致しないということはよくあります。
このように、介護業界においては資格や研修といった指標はありましたが、現場での実践力を評価する指標はありませんでした。そこで実務経験で得た「わかる(知識)」と「できる(実践的スキル)」の両面を評価する指標がこの「キャリア段位制度」なのです。

○キャリア段位制度の概要
キャリア段位は7段階のレベルで認定を行います。レベル1が職業準備教育を受けたエントリーレベル、レベル7がその分野を代表するプロフェッショナルレベルといった具合に求められるスキルによって段位認定されます。
レベル4までがプロフェッショナルとしての基礎を学び、レベル4以上は「アセッター」と呼ばれる施設・事業所における指導者(評価者)として活動を行います。(制度開始から3年間はアセッター講習を受講すること)

●できる(実践的スキル)の評価
評価することが難しいとされる「できる(実践的スキル)」の評価は具体的な基準にチェックしていくことで評価を行います。
例えば、食事介助であれば「食事の献立や中身を利用者に説明する等、食欲がわくように声かけを行ったか。」といったチェック項目が複数あり、これらの項目にアセッターがチェックを入れることで評価をしていきます。

●わかる(知識)の評価
既存の資格や研修を元に「わかる(知識)」の評価を行います。例えばレベル1であればヘルパー2級相当(初任者研修の修了)、レベル4は介護福祉士であることといった具合です。

○キャリア段位制度のメリットと今後の課題
キャリア段位制度にてキャリアアップが明確になると共に、段位認定は「ジョブカード」と呼ばれる職業能力についてまとめたシートに記載されるので転職の際にも有利となります。
キャリア段位制度はあくまでもその施設・事業者で導入されることで活きてくるシステムであるため、導入されていなければ個人で認定を受けることができません。
今後、キャリア段位制度が周知されてどの施設・事業所でも導入されれば非常に有効なツールとなるでしょう。