介護職員初任者研修試験~テスト問題とは~

介護の入門的資格である初任者研修は、最近では家庭内介護に関心を持った家族の受験が増加傾向にあり、オンライン講座などの通信教育網の普及が受験生の増加を後押しているようです。
通信講座は、スクールへ通わずとも、自宅で空いた時間を活用して学習時間に割り当てられるのが利点です。今回は介護職員初任者研修試験におけるテスト問題についてお話ししましょう。

初任者研修 テストの種類

初任者研修のテストには、筆記試験と実技試験の二種類が存在します。後者についてはベッドメイキングやそれに伴う体位の交換のほか、衣類着脱や歩行及び移乗、食事の各介護や口腔ケアといった項目が出題範囲とされています。

今回話す筆記試験の詳細は後述しますが、基本的には介護福祉の基礎や高齢者の方に関する身体特性だけでなく、最近増えつつある認知症についての知識面までも要求されています。

試験全般に関しては、全ての講義と実習を終えた後に、筆記が最後に行われるよう改められました。実習と講義で学習してきたことを振り返りながら学習し、それで学んだ内容を中心に出題されるため、予習と復習をきちんとやればまずは問題ないでしょう。

初任者研修 テスト問題に関して

出題範囲は今まで学習した内容の中からとなりますが、学校へ通っている方は、一部について自宅学習が可能となっています。福祉施設に限らず会社で勤務している方については、仕事をしながらの取得となるため、職場に相談をしてから日程の調整を行いましょう。

試験時間は60分となっています。32科目32問以上が出題されますが、合格ラインは総合70点以上と定められています。
しかし、これは一般的な話ですので基準点や出題する範囲内に関しては学校などによって違う場合がありますが、ほとんどのケースが選択式の問題となっています。

内容

実際に出題する傾向の強い中身に関しては、初任者研修内容で学んできたことがほぼ出題される場合があると考えておきましょう。

1.職務の理解
2.介護における尊厳の保持・自立支援
3.介護の基本
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携
5.介護におけるコミュニケーション技術
6.老化の理解
7.認知症の理解
8.障害の理解
9.こころとからだのしくみと生活支援技術

などといった多種多様の内容が出題されます。

初任者研修におけるテスト問題は記述式と選択式と二種類が存在しますが、ほとんどの場合は後者を採用しており、前者に関してはごく少数となっている場合があります。
作成に関しては学校や通信教育の業者が中心となっています。

合格率に関しては約90%ですが研修を受講すればまずは問題ないレベルです。不合格になった場合も追試と再試験を実施しているケースがあり、合格すれば初任者研修研修は修了となります。
※一部は実施しない学校があります。

初任者研修 試験当日に向けて

当日に向けての学習については、初任者研修中に重点として言われた個所やテキストに記されている太字部分を中心に学習しておきましょう。
レポートや課題についても、実際には同一内容で試験問題として出題される傾向があるため、こちらも先に書いた内容とセットする形で復習しながら勉強していきましょう。
通信教育の場合も基本的にはほぼ同じです。

当日や試験中ですが、持ち時間は60分しかないため慎重に問題を解くように常に意識し、時間内に空白を作るのを禁止するといった心構えをしておきましょう。

わかる問題から最初に解答し、残った問題に集中しながら考え解答していくパターンもありますが、考えすぎは時間のロスを生む原因になるため、時間配分には気を付けましょう。

まとめ

介護職員初任者研修試験におけるテスト問題の話をしましたが、基本的には初任者研修の内容でポイントとして抑えた場所などを中心に出題されるのがほとんどです。
試験は、問題が今まで習ってきた項目として出題される傾向が高いため、持ち時間を有効に使いながら試験に臨みましょう。

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