社会福祉士のみならず、グループワークは一般企業でも研修などでもよくおこなわれるコミュニケーション力を高めるための実習であったり、2~3名の少人数から10名の大人数でも行ったりします。
今回は、社会福祉士とグループワークの関りについて考察してみましょう。
グループワークとは
与えられたテーマに沿って、グループ形式でそのテーマについて参加者全員でディスカッションをおこない、課題の解決方法を発表することです。
どのような時グループワークを行うの
例えば、一人では解決が難しい事例に対してはグループワークという手法が有効的です。皆の意見を聞きながら、他職種とも連携をとりながら問題解決の糸口を探っていきます。
基本的に、グループワークは様々な場面で活用されていて問題解決のためにおこなったり、またはコミュニケーション力を学ぶためにも多く活用されています
グループワークの進め方
①グループワークを進行していく上で大切なことは、話し合いの司会やリーダー(役職に関係なく)と議事録をとるための書記などを決めて、あらかじめ時間を設定して時間内に終わるようにすることが重要です。
②司会進行するリーダーは、グループワークに参加しているメンバーが意見を出しやすいように場を和ませます。それでも意見が出ない場合は、指名して答えやすい質問をしたりして発言を促し、できるだけすべての意見を引き出すことが大切です。
③課題となっている議題に対して、何が問題なのかの評価をして課題解決のための方法を皆で導き出していきます。
介護の現場での困難事例をグループワークを通して解決した事例
私が介護職として勤めていた時の現場で、社会福祉士の相談員が中心となり、グループワークを行い、課題に対して実際に決まったことを書いてみました。
【課題】Aさんは毎日のように自宅へ帰りたいと訴えて、玄関前のイスに座っている
【解決策】グループワークで決まったこと
①業務で担当を決めて毎日常にAさんの側につく、どうしても離れないといけない場合は別の職員と交換してその場を離れる。
②散歩などや話し合いを多く持つことで、帰宅要求を和らげるようにする。
③できるだけ集団・個別レクへの参加を促す(無理強いはしない)。
まとめ
グループワークは様々な場面で必要です。課題解決のためには、社会福祉士以外にも他の専門分野の意見も必要になることでしょう。
社会福祉士はいろいろな対象者や困難事例に対処しなければいけないため、問題を解決するためにはグループワークが重要となってくるでしょう。