保健師の役割と必要性について

保健師とは、人々の病気や心身の健康面について予防をする専門職です。生活習慣病や乳幼児から高齢者までの予防医療に取り組んでいます。
では、地域で活躍する保健師の必要性と役割とはなにかを考察していきましょう。

保健師の仕事とは?

保健師は、行政機関での窓口での健康相談や地域をまわり、母子の保健事業などで妊娠から出産、乳児の成長などの相談・養育指導・成人に対しては特定健診の保健指導を行います。
高齢者に対しては、その家庭を訪問して家族からの介護サービスの相談に応じて、在宅が困難な場合は、医療機関や介護施設との連携や調整のサポートなども行います。

保健師は不足している

保健師の人数はまだまだ足りないのが現状です。産業保健師・病院保健師・学校保健師に比べ行政保健師は、就職するのに狭き門であるといったことも理由の一つでしょう。

現代日本社会の問題は多くあります。
・少子高齢化
・ニコチン
・アルコール
・薬物依存
・過労
・成人病
・生活習慣病
・うつ病
・いじめ
・自殺者の増加など

保健師が不足しているなか、上記のような社会問題によって保健師の重要性は年々高まりつつあるのです。

保健師の現状

複雑多様化する日本の現状では、いろいろな困難事例に対して、様々な対応が求められています。ストレス社会といわれている現代において、自殺予防や虐待問題などといった様々な問題にも対応していかなければいけません。
しかし、現場の保健師は業務量が多く事務処理などに追われて、個別の対応ができない状況もあります。

高齢者の増加で保健師の必要性が増えた

高齢化や生活習慣病の増大は、医療費や介護保険費用が社会保険費用に占める割合は毎年膨らむ一方であり、団塊の世代が後期高齢者を迎える2025年には、日本の総人口に占める65歳以上の割合は30%を超えて、約3,500万人が高齢者という推計が厚生労働省から発表されています。

これは、何を意味しているかといえば少子高齢化で生産人口(15歳から64歳)が減少し、総人口の3人に1人が高齢者になるということです。
国もその対策として、医療費の抑制や介護予防に力を入れる方向での施策をいろいろ実施しています。今後も増え続ける社会保障費に、保健師が担う予防医療の役割がとても重要となってきています。

まとめ

保健師の仕事は様々な問題が山積していて、現場の保健師はとても対応に苦慮していることでしょう。日々活躍している保健師の必要性は、地域社会の予防医療を通してとても重要な役割を担っていると思います。