保健師になったら公務員試験を受けよう

保健師は保健所や保健センターなど主に公務員として行政機関で勤務しており「行政保健師」とも呼ばれています。約80%の保健師は、各市町村などの行政で働いています。

■行政保健師の役割

保健師は、生活困窮者、母子保健、成人保険、高齢者、精神、知的、発達障がい者など心身の健康相談や地域住民の健康診断後の健康相談や、生活指導及びメタボリックシンドローム対策などに取り組む仕事です。

■行政以外の保健師の職場

・保健師には企業などに勤めて、そこで働く方の健康状態を通して相談やケアをしたりサポートをする「産業保健師」
・学校に勤めて生徒や教職員の健康や相談などを通してケアサポートする「学校保健師」があります。

■保健師になるためには

いろいろなルートがありますが、最短で国家資格取得を目指すなら4年制大学の看護科を経て、「看護師免許」を取得したのち、保健師の受験資格を得ることができます。
そして国家試験に合格すると保健師の仕事に就くことができるのです。

◎保健師の公務員試験概要
(平成30年度東京23区を例にご紹介します)
・保健師公務員試験申し込み締め切りは毎年4月頃
・一次試験は毎年6月頃
・二次試験は毎年8月頃
・受験可能年齢は昭和54年4月2日から平成4年4月1日生まれの人
・採用人員は90名程度(平成30年度)

◎一次試験
・教養試験
・性格試験分野・地域看護学・疫学・保健統計・保健福祉行政論

◎二次試験
・口述試験

※試験の日程は変更となる場合があります。各都道府県、市町村によっても異なりますのであなたが行きたい地域の採用試験の募集要項などを調べておきましょう。

■公務員として働くメリット

1:一般企業と比べて雇用制度や給与などが「安定」している。
2:勤務形態も夜勤がなく、残業や休日出勤などもほとんどない職場が多いのでプライベートの時間が確保しやすく、働きやすい環境といえるでしょう。

■まとめ

保健師は、高度な専門知識と経験を必要とする職種で、とてもやりがいのある仕事ですが、公務員試験を受験される地区によっては、人気のある職種なので倍率も高いことが予想されます。

自分が受験する市町村(公共機関)の募集要綱を随時チェックし、早めに受験対策をしておくとよいでしょう。