言語聴覚士が国家資格になるまでの歴史を知ろう!!

言語聴覚士が国家資格と認定されたのは1997年で2018年の現在を考えると21年程度と比較的、新しい部類の国家資格となっています。

それまでは認定資格だったので大学病院や総合病院などでは活躍していましたが、国家資格でないために、病院で雇ってもお金にならないため必要な仕事であっても雇えない病院や施設もありました。後は、そのような仕事があることも知られていないこともひと昔前は事実としてありました。

今では少子高齢化に伴い言語聴覚士もどんどん認知されてきていますね。そんな言語聴覚士の日本における歴史をこのページで紹介します。

■言語聴覚が国家資格になるまでの経緯

1960年半ばごろから言語聴覚士の国家資格としての必要性は叫ばれてきました。

・昭和30年 国立ろうあ者更生指導所において、聴覚言語の医学的リハビリテーションが開始されます。

・昭和33年 国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院で理学療法士、作業療法士の養成が開始されます。

・昭和39年 上記更生指導所が国立聴覚言語障がいセンターに名称を変更へ。

・昭和40年 理学療法士、作業療法士が成立。

・昭和46年 国立聴力言語障がいセンターで聴覚言語障がいを担当する専門職の要請が開始されます。

・昭和54年 同センターが国立身体障害がいリハビリセンターへ統合移転されます。
「養成所」は、「学院」と改称されます、専門職の要請は継続。

※そのあと、ST国家資格法制化の動きは何度かありましたが、成立には至りませんでした。

・平成10年9月1日 理学療法士、作業療法士に遅れること30年余を経て、言語聴覚士が施行されます。

・平成11年 第一回国家試験が実施され、合格者は4003名でした。

晴れて言語聴覚士が国家資格と認められ試験を実施するまでには約30年の時が経過しています。2018年現在の時点での約3万人の人が国家資格をパスし言語聴覚士として活躍しています。

■まとめ

言語聴覚士が国家資格として認められる背景にはその必要性、社会性、メディアなど色々な要素があったと思います。
少子高齢化の現在では言語聴覚士はまだまだ人が足りてないと言うのが現場の現状であります。現在言語聴覚士として活躍されている方、現在目指している方、もう一度言語聴覚士の歴史について触れ見てはどうでしょうか。ルーツを辿るのもまた勉強の一つです。