理学療法士の学生が避けて通れないのが評価実習や臨床実習などの学外実習です。評価実習では2~3週間、臨床実習では1~2カ月という長期間にわたり慣れない環境での実習は心身ともに負担が掛かります。
しかし、「絶対に理学療法士になるためのスキルを身につける」というしっかりとした意志があれば、学校では決して学ぶことのできない経験ができること重要なな機会とも言えます。。
実習を成功させるポイントはデイリーノートにあり!
ほとんどの実習先では1日で学んだことや疑問に思ったことなど記録して翌日に実習指導者(バイザー)に提出をする「デイリーノート」と呼ばれる提出課題があります。
上手に実習をこなすことができる学生の共通点としてはこのデイリーノートが充実しているということが挙げられます。
デイリーノートを単なる日記帳にしてしまうのか、それとも将来に向けて活用できるものにできるのかで実習の成績が大きく変わるのです。
学生によっては「デイリーノートって何を書いたらいいのかわからない」という学生も少なくありません。そこで、上手にデイリーノートを書いていくためのコツを紹介していきます。
実習が成功するためのデイリーノートの書き方とは?
①最低限、提出はすること
実習の成績を評価される上で「社会人としての接遇やマナー」も重要なポイントです。実習では、理学療法士に関する知識がなくてもしっかりとした社会性があれば基本的には合格します。
そのため、デイリーノートなどの提出物を決められた期間までに提出することが実習を成功させるポイントとなります。
デイリーノートの内容が濃いに越したことはないですが、出来事を箇条書きにしても良いので、まずは確実に提出するようにしましょう。
②最初に頑張り過ぎない
実習は期間が長いため、実習が始まってすぐはモチベーションが高いですが、数週間も経てば慣れてくるためモチベーションの維持が大変になってきます。
デイリーノートも最初は用紙にびっしりと書いていたのに最終的には5~6行になってしまう…なんてこともよくあります。
そのため、最初はある程度記述する内容をセーブしておき、徐々に内容を濃くしていくとよいでしょう。
③実習で学ぶこと+自分で調べたことを付け足す
デイリーノートの内容は「実習で学んだこと」と「感想・疑問に思ったこと」の2つが中心となります。
作文能力が高い人は、思ったことを上手に文章化して記述することができますがそれらが苦手な人は、実習で行ったことやバイザーから学んだことを箇条書きにするだけでシンプル過ぎるデイリーノートになりがちです。
そこでおすすめしたいのがバイザーから学んだことに加えて、その周辺知識を自分で調べて肉付けしていくという手法です。
例えば、バイザーからストレッチのやり方について学んだのであれば、ストレッチの原理や期待できる効果、禁忌事項などを参考書で調べてデイリーノートに書き加えるだけで非常に内容の濃いデイリーノートになります。