保健師免許申請の手順をわかりやすく解説

保健師の国家試験は毎年2月下旬の日曜日に実施され、3月下旬に合格発表があります。国家試験受験後から保健師免許申請までの流れを解説していきます。

○合格発表

保健師国家試験の合格発表は例年3月下旬午後2時頃に厚生労働省、地方厚生局及び地方厚生支局にその受験地、受験番号を掲示して発表されます。
この時、すでに保健師として採用が決まっているのであれば就職先に合否の連絡をいれておくのがよいでしょう。
なお、合格が決まった段階では保健師として業務をすることはできません。基本的には申請して保健師として登録が完了しなければ業務ができないため注意しておきましょう。

○保健師の申請

保健師の申請は必要書類などを揃えて以下のいずれかの窓口へ提出します。
・保健所(一部市町村は県庁)
・都道府県衛生主管部局
・厚生労働省医政局医事課試験免許室免許登録係

基本的には市町村の保健所でOKです。提出時期は特にありませんが、保健師として就職が決まっているか勤務する予定があれば早めに申請をしておきましょう。
申請には国家試験合格証書の提出が必要ですが、国家試験合格証書がまだ到着していなくても受験票で代用できる場合があるので受験票は必ず保管しておきましょう。

○免許申請に必要なもの

免許申請には以下の書類等を準備しておきましょう。就職先が医療機関であった場合、その医師が健康診断と書類作成をしてもらえる場合もあります。
登録から免許証の交付までは2~3カ月程度の期間を要します。免許証が届くまでに保健師として業務を行う場合には「登録済証明書」の交付を依頼しておきましょう。

・免許申請書
(養成学校に配布しているもの、あるいは厚生労働省ホームページからダウンロード)

・健康診断書
所定の診断書を使用(発行日より1カ月以内のもの)訂正箇所には医師の訂正印が必要です。

・戸籍抄(謄)本
発行日より6カ月以内のもの(コピー不可)

・登録免許税(手数料)
収入印紙9000円分(郵便局などで事前に購入しておくこと。保健所で販売していない場合があります)

・印鑑
(シヤチハタ不可。訂正印も持参しておくとよいでしょう)

・登録済証明書用のはがき
所定のはがき(通常はがきでも可)と郵送料分の切手

○申請後から免許到着まで

申請時に登録済証明書を依頼しているのであれば登録番号が記載されているため保健師として業務をすることができます。
免許証はまた保健所へ受け取りに行くことになりますが、保健所によっては免許証が発行されたのかどうかの連絡がこない場合もあるため、申請後2~3カ月経っても連絡がこない場合には保健所へ問い合わせてみましょう。