有効な血行促進のポイントはふくらはぎにアリ

肩や腰のハリ、手足など末端の冷えがつらいと感じることはありませんか。体が冷えると、血管が細く収縮して筋肉が硬直してしまいます。血行が悪くなるために体がどんどん冷えるという悪循環も招いてしまいます。
体を温める・体温を維持するために必要なのは血行促進です。血液が体内をしっかり循環できるようにすれば、末端の冷えも解消しますし、体のコリや筋肉の緊張を和らげる事ができます。
全身の血行を促進するために効果的なのが「ふくらはぎマッサージ」です。


○ふくらはぎと全身の血行促進の関係
体が冷えているところを触って刺激すると、血行が良くなったと感じるでしょう。しかしそれは一時的なもので、特に手足指はすぐに冷えがぶり返してしまいます。
局所を刺激するのではなく、全身の血行をよくするために、ふくらはぎを刺激しましょう。

 
●ふくらはぎをマッサージすると
ふくらはぎは足の一部分…とあなどってはいけません。心臓よりも下にある臓器や部位は重力の影響を受けやすく、心臓まで血液をスムーズに送り戻すことが難しいのです。
ふくらはぎは「第2の心臓」とも呼ばれています。血流を押し出すポンプのような働きがあり、マッサージ心臓に戻りづらい下半身の血流を押し流す効果が期待できます。下半身の血流が良くなることで、足の指先や足首、太ももにかけて血行が良くなり、冷えを解消することができます。

 
●ふくらはぎを刺激してむくみも解消
夕方になると足がむくんで靴が履きづらくなったり、足首あたりにだるさや重さを感じたりする人は、下半身の血行を促進することでこれらの悩みを解消することができます。
一日中立ったまま、または座った姿勢で過ごすと、下半身に血流が滞ってしまいます。血液には必要な栄養分を送りながら老廃物を回収する役割も担っています。老廃物や余分な水分が下半身に溜まりやすくなるため、足がむくみやコリ、だるさや重さを感じるのです。しっかりと血流が維持されることで、これらの不調を楽にすることができます。
重力によって下半身の血流が阻害されやすくなるので、寝た姿勢で足元にクッションや枕を敷いて心臓よりもふくらはぎが高くなるようにすると、下半身の血流が心臓に戻りやすくなります。
体から排出するべき老廃物は、ふくらはぎを揉んで血行をよくしてあげることで適切に排出することができます。血行を促進することは、「冷え解消」「栄養をとどける」だけでなく、健康を維持しながら不調を起こしづらい体作りの基本となります。
無理や長時間の運動はなかなか続きません。気になった時に気軽にふくらはぎをマッサージしてみましょう。