レクリエーション介護士は人気資格!?1級と2級の違いは?

レクリエーション介護士は2014年にされた資格で、国家資格ではありませんが、人気の資格となっており、実際の介護現場でも需要の高い資格となっています。これほどまで、人気を集めているのはなぜでしょうか?
また、レクリエーション介護士の資格は2級から1級とレベルが2段階あります。どのような違いがあって働き方に影響はあるのでしょうか?

■レクリエーション介護士は介護職員の願いから生まれた資格

レクリエーション介護士の資格を取得したいと願っている人の中には、介護業界での実務経験がない人もいますが、多くは既に介護スタッフとして働いている人や介護事業所を経営している人が多いようです。
というのも、介護施設では、利用者さんが楽しみや生きがいを見いだすことや、楽しみながら自然とリハビリを施すことを目的としてレクリエーションの時間を設けている施設が多くあります。
これらのレクリエーション内容を決めるのは、介護スタッフの役割ですが、レクリエーション担当になったものの、どんなレクリエーションが喜ばれるのか、どんなことがリハビリや、やりがいにつながるものとなるのかを、考え計画することに難しさを感じるスタッフは多かったようです。そのため、レクリエーション介護士はそんな悩みを抱える介護スタッフや介護事業所からの強い要望から制定された資格なのです。
レクリエーション介護士の資格を取得することで、介護レクリエーションの知識や技術を身につけられると同時に、利用者さんには質の良い介護をレクリエーションの分野を通して提供することに貢献することが出来ています。

■レクリエーション介護士1級と2級の違いは?

介護レクリエーションのスキルを身につけるという点だけを考えれば、レクリエーション介護士という資格一本で十分のような気がしますが、この資格には、レクリエーション介護士2級を入門に上級資格として1級もあります。どのような違いがあるのでしょうか?

○資格取得対象者
レクリエーション介護士2級・・・レクリエーション介護士を目指す方で経験や年齢、資格は不問で試験を受けて合格すれば誰でも取得できます。

レクリエーション介護士1級・・・レクリエーション介護士2級取得者で、介護現場で既にレクリエーションの業務経験済み、または2016年から開始されたフォローアップ研修を30時間以上受けている方です。

○習得できるスキル
レクリエーション介護士2級・・・介護の基本的な知識を身につけ、高齢者とのコミュニケーションスキル、またレクリエーションの企画や計画、実行から見直しまでを可能とするスキルを身につけます。

レクリエーション介護士1級・・・利用者さんに合わせたレクリエーションのアレンジ能力に加え、施設や事業所の理念や方針を反映したレクリエーションの計画・実施スキルを身につけます。
またレクリエーション実施リーダーとして介護レクリエーションを統率し活躍するためのスキルも身につけます。

身につけるスキルが違うことからも分かるように、2級のレベルでは、レクリエーションの分野で自分の趣味や特技を活かして介護現場や介護ボランティアとして活躍できることを目標としています。
介護職員にとっても、2級のスキルがあることでレクリエーションの計画が楽になります。それに対して1級のレベルでは、レクリエーション介護士としてレクリエーションを充実したものとするために率先して行動する立場になります。
時には、施設や事業所だけでなく地域などで介護レクリエーションの重要性を広める普及活動を行うこともあるかもしれません。
1級取得者の場合は既に介護現場での実務経験もあるので、レクリエーション介護士の仕事をメインとして働ける機会も広がるかもしれません。

・まとめ

レクリエーション介護士の1級と2級では、身につけるスキルレベルが違うため、レクリエーションの際に担う役割も異なってきます。
レクリエーション介護士2級に関しては介護業務未経験の方も受講し資格取得が可能なので、介護業界に入る初めのステップとして取得してもいいでしょう。
ただし、元々は既に介護スタッフとして働いている人からの願いで制定された資格でもあるので、介護の仕事に就くのであればレクリエーション介護士の資格だけでなく、介護職員初任者研修の受講をおすすめします。
そして、実務経験を積みながら、よりレクリエーションの分野で活躍できるよう1級の取得を目指してみるのも良いかもしれません。