国家資格ではないレクリエーション介護士が必要な理由

レクリエーション介護士とは、日本アクティブコミュニティ協会が認定している資格のひとつです。介護分野の代名詞ともいえる「介護福祉士」は国家資格ですが、このレクリエーション介護士は民間資格になります。
現在ではレクリエーション介護士の資格を取得していなければできない業務や施設運営はありませんが、近年の介護現場ではレクリエーションを計画・実行できる人材の需要は非常に高いと言えます。

■レクリエーション介護士が必要な理由1|退屈な介護施設の現場の救世主?!

デイサービスとは、高齢者が入浴や食事など日常生活の介護や機能訓練を受けることのできる通所型の介護サービスのひとつです。
基本的に介護サービスは利用者様本人や家族がどのサービスを利用するのかどうかを選ぶことができますが、デイサービスを利用しないという理由として「デイサービスって結局、座っている時間が長いから退屈でしょ」と言われる方が非常に多いのです。
つまり、近年の介護現場では日常生活における介護サービスの提供は当たり前として、それ以外の余暇時間をいかに過ごすことができるのかというニーズが高まっているのです。
経営面においてもデイサービスの乱立や介護報酬の減額により、閉鎖するデイサービスも少なくありません。そのデイサービス独自の特色や強みがなければ生きていけない時代に突入しており、レクリエーションを計画・実行できる人材のレクリエーション介護士はとても重宝されます。

■レクリエーション介護士が必要な理由2|レクリエーションの必要性とは?

そもそもレクリエーションとはどのような意味なのでしょうか?
デジタル大辞泉ではレクリエーションについて以下のように解説しています。
“仕事・勉学などの肉体的・精神的疲労をいやし、元気を回復するために休養をとったり娯楽を行ったりすること。また、その休養や娯楽。”
では介護現場におけるレクリエーションとは利用者にとって「娯楽」なのでしょうか?
もちろん、利用者様が自分自身でやりたい趣味やスポーツなどの娯楽をすることができればデイサービスでレクリエーションを実施する必要はないでしょう。
しかし、身体に障害があり、若い頃のように何でも好きなことをできる方はそう多くはおられません。病気や老化のために自分で出来ることが少なくなるにつれて人生における楽しみは減ってしまいます。
そこで、介護現場におけるレクリエーションとは単なる娯楽ではなく、利用者様にとっての「生きがい」を提供するということなのです。

■まずはレクリエーション介護士2級を目指そう!

レクリエーション介護士は2級と1級があります。2級は通信講座などでも手軽に取得を目指すことが可能です。しっかりとレクリエーションに関する知識や技術を得て計画・実行することと、なんとなく決められた選択肢の中から種目を選んでレクリエーションを行うとでは全く効果が変わってきます。
レクリエーション介護士はもちろん履歴書にも記載できますので、自身のキャリアアップとして目指してみてはいかがでしょうか。