みなさんは将来なんの仕事に就職したいですか? それには人それぞれ理由があるはずです。しかし、「人の役に立ちたい」などの思いから社会福祉士になりたいという人が多く見られます。
社会福祉士は、いろいろな思いの方を目の前にして直接関わることができるお仕事です。今回は、自分がなりたい社会福祉士に関して見ていきましょう。
■社会福祉士を目指すきっかけ
社会福祉士に憧れるきっかけとなったエピソードをいくつか紹介します。
◎高齢者へのサポート
親が高齢者おばあちゃんの面倒を見るのがとても大変で苦しかったが、社会福祉士から生活援助をしてもらい、親の手助けをしてくれた。
◎児童・学生へのサポート
兄弟(姉妹)が虐待を受けたり不登校となっていたが、社会福祉士に相談をしたところ、フリースクールの利用を提案してもらったり、訪問サポートをしてもらった。
◎障がいを持った方へのサポート
障害をもっている家族が自立して生活していけるよう、生活支援や就労支援などといった様々なサポートを提供してもらい、障がいがあっても社会へ貢献することができるようになり、本人の自信にもつながった。
◎低所得者へサポート
病気がちでなかなか就労が安定しないことから生活が困窮し、毎日不安を抱えて暮らしていたが、社会福祉士が今まで知らなかった様々な行政的サポートの手続きを手伝ってくれたおかげで、気持ちが軽くなり、前向きになることができた。
こうやって見ていくと私たちの暮らしは、だれにでも起こりうる困った状況と常に隣り合わせであるということが言えます。
そんな状況にある人にとって、こういった不安定な状況が永遠に続くのではないか…。そんな思いがやがて不安となって毎日の生活に重くのしかかっていくのです。
社会福祉士はそんな日々の不安を様々な知識や経験から解消する方法を模索し、私たちの暮らしに明かりを灯すことを担う職業といえるのではないでしょうか。
■国家資格というハードルを超える仕事の魅力
社会福祉士は国家資格ということもあり、取得するまでにいろいろな困難があります。試験を受けるために専門学校に通う必要もあり、福祉の勉強にかなり時間が必要となりますので、合格するのも簡単な事ではありません。
それでも諦めず社会福祉士になりたい人が後を絶たないのは、人を引き付ける魅力が社会福祉士にあるからなのかもしれません。