認知症サポーターとは、どのような活動をする人たちなのでしょうか。サポーターを養成する講座や、講座を行う講師について簡単にご紹介します。講師になる場合に受ける研修についても、併せて見ていきましょう。
認知症サポーターについて
認知症に対する理解や知識を深め、地域に住む認知症の方、及びその家族をサポートする人たちを認知症サポーターと呼びます。具体的な活動としては、カフェの開催及び参加・外出における支援・見守り・傾聴などです。
認知症の方への接し方が分かるようになるほか、他のサポーターの人たちと交流ができるようになるなどのメリットがあります。サポーターは、自治体や企業などが行っている講座(90分)を受講すれば誰でもなることができます。
受講に必要な要件などもなく、無料で受けることができます。また試験なども行われないため、講座を受け終われば活動を開始することができます。講座では、認知症の症状・治療方法・予防方法・接し方などについて学ぶことができます。
講座の講師について
認知症サポーターの講座を行うのは、キャラバン・メイトという講師です。講師になるには、都道府県・市町村・企業などが実施する研修を受ける必要があります。
講師になると、地域に住む認知症の方やその家族など多くの人の役に立つことができます。
地域の方から相談を受けたり、関係のある機関と連携をとったりしながら認知症に関するサポートを行っていきます。講師になる際に受ける研修では、サポーターになりたい方へ伝えるべきことは何なのかについて学んでいきます。
研修の修了後は、キャラバン・メイトの連絡協議会へ講師として登録されることになります。
研修の対象者や費用などについて
講師を希望して研修を受ける場合、受講可能な人が限られているため注意が必要です。研修が受けられるのは1年に3回から10回程度、ボランティアで講座を開催できる人です。企業などが行う研修の場合は、講師が確実にできると認められた人のみ受けることができます。
これに対し自治体が行う研修の場合は、認知症介護に関する知識のある方が対象となっています。具体的には認知症介護指導者養成研修や認知症介護実践リーダー研修(認知症介護実務者研修専門課程)の修了者、介護相談員などです。
自治体が行っている研修を受ける場合は、対象者の条件をよく確認するようにしましょう。また、研修を受ける際の費用はかかりません。ただし、研修を受ける際の宿泊代や交通費などは自己負担となるため注意が必要です。
まとめ
今回は、認知症サポーターと講座の講師についてご紹介しました。講師となって地域に貢献したい方は、研修の受講を検討してみましょう。また、受講する際は自身が受講の対象者に当てはまっているのかよく確認することが大切です。
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