血行促進を手軽に実践 筋力を保つ方法は

血行が悪くなると、全身の冷えや疲労物質のたまりにより、体調不良を起こしやすくなります。血行を促進するには、手軽な運動を毎日続けるのがベストです。しかし、寝たきりで過ごさなければならない人や、神経系疾患・マヒがある人など、十分に体を動かすことが難しい人もいます。
運動に制限がある人こそ、実は血行をよくする取り組みが必要です。運動制限があれば、筋肉の刺激が乏しくなり、筋力が低下します。筋力が低下すると、復帰後やリハビリに支障をきたし、自立復帰が難しくなってしまいます。
そこで、筋力をアップさせることができるグッズを使って、全身の血行を保つ方法をご紹介しましょう。


○ふくらはぎの血行促進で全身の血流アップ
「ふくらはぎは第二の心臓」という言葉があるほどに、ふくらはぎにある筋肉の刺激は、全身の血行促進に大きな効果をもたらします。
また、太ももの筋肉といっしょに刺激すると、体のこわばった感覚がとれて、血行が促進されるので内側から体が温かくなります。

 
●ヒラメ筋を刺激して血行をよくする
ふくらはぎの後ろ側に、くっきりとした筋肉の境がわかる筋肉があります。これがヒラメ筋です。
この筋肉に力を入れたり緩めたりするだけで、下半身の血行促進が期待できます。膝裏や内腿(足の付け根部分)に大きなリンパ節があるので、両手をこぶしにしてそのリンパ節に向かってやさしくなでるように、足の側面を押し上げるようにすると、筋肉の緊張が取れて気持ちよくなるでしょう。

 
○内腿の筋力をアップして血行をよくする
内腿の筋力が上がれば、体を起こした状態で安定して座ったり立ったりすることができます。体の中心にある腰骨をきちんと支えるために、太ももの筋力アップを意識したストレッチをとりいれましょう。

 
●ふともも裏の筋力をアップ
太もも裏側の筋肉は、ハムストリングスと呼ばれています。この筋肉と一緒に腰周りを支える下腹部の筋力をあげましょう。
筋肉を鍛えると、姿勢保持に役立ちます。筋肉が成長する(筋力が増す)ために、多くのたんぱく源や栄養素が必要になり、血流も良くなります。

 
○痛みに気をつけながら血行促進を
凝った箇所を楽にするためのケアや、冷えを解消するために、いろんなストレッチの方法とその効果が書籍やwebサイトで紹介されています。
ただ、急に刺激を強く与えたりすれば、細い血管が切れやすくなり、修復にも時間を要します。触って少し痛いくらい、が理想的なリハビリやマッサージです。
体の筋力が上がれば、体をしっかりと支えるのに役立ちます。血行を促進するための働きかけが、実際には筋力アップと関係していることを、多くの人は知りません。
血行が良くなれば、皮膚や内臓も明らかにか成長が良くなります。毎日ちょっとずつでも続けていくことが大切です。