介護の登竜門と言われる初任者研修を経てから、介護士として働き始める方が多くいます。その次のステップとなるのが介護福祉士実務者研修ですが、どんなものでしょうか。
今回は、実務者研修の概要と、受講するのに条件の良いスクールの選び方について解説します。
介護福祉士実務者研修
実務者研修は誰でも受講できますが、初任者研修レベルの知識があると前提してカリキュラムが組まれているため、無資格の方には難しく感じるかもしれません。
介護に関するスキルアップを図る内容となっており、医療的ケアの知識も身に付けていきます。
修了試験は義務付けられていません。研修課程を修了後、さらに「喀痰吸引等研修」を受講すれば、医療的ケアを行えるようになります。
職務手当や資格手当などの昇給が期待できるため、精神的にも大きなメリットになると言えるでしょう。
さらに上位の資格である介護福祉士国家試験を受けるために必要な研修で、もう一つの必須条件が3年以上の実務経験となっています。
そのため、実務経験と研修を両立できるように、働きながら受講できる認定スクールが全国各地にあります。
研修のカリキュラム
通学コースと通信コースがあり、450時間以上の授業が設定されています。初任者研修を取得している場合は130時間免除されます。
カリキュラムには医療的ケアの演習も含まれており、通信コースでも1週間程度は通学して受講しなければなりません。
スクール選びのポイント
スクールごとに料金が設定され、受講コースや期間によっても異なります。費用が安く抑えられるからと遠くのスクールを選ぶと、通いにくさが原因となり途中で挫折することも考えられます。
通いやすい場所にあるスクールを選ぶことが最も大切だと言えるでしょう。
受講費用
受講料の目安は、15万円から20万円となっています。駅からの距離や駐車場の有無などが影響して高めに設定されている場合もあります。
受講生の少ない時期の割引や、友人などを紹介するとキャッシュバックされるキャンペーンを打ち出しているスクールもあります。
介護施設などでは資格支援制度を設けている事業所もあり、受講料の援助が受けられる場合もあります。勤務時間の融通が利くこともあるので、スクールを選ぶ前に勤務先に相談することをおすすめします。
ハローワークの職業訓練給付金制度を利用することも可能です。
受講の時間帯と期間
昼間に働きながら通う場合の夜間コースや、平日は勤務(夜勤あり)で休日に通う土日コースでは、終了までに半年から一年程度の期間が必要になります。
退職後に職業訓練として通う場合や休職期間中に受講する場合は、平日コースで短期間での修了が見込めます。
まとめ
国家資格を目指すうえでも必要な実務者研修は、各都道府県にある認証スクールで受講できます。スクールの場所・費用・時間帯など、総合的な考慮が大切です。
働きながら通う場合には勤務先の理解も必要になるので、先輩や上司に相談することをおすすめします。
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