転職・就職に役立つ福祉系資格

高齢者の人口増加に伴い、福祉系の仕事の需要もますます高まっています。その中から今回は介護職への転職や就職に役立つ資格を紹介します。介護の仕事を無資格から始めた方や、キャリアアップを目指す方も是非参考にしてください。

介護職に役立つ資格

介護に関わる資格はたくさんの種類があり、どの資格を取得したらいいのか悩むかもしれません。介護の現場で実際に役立つ実践的な資格を以下に紹介します。

介護職員初任者研修

介護の入門資格と位置づけられていて、介護の基礎的知識や技術が修得できます。資格取得によってホームヘルパーとして働くこともできます。また求人募集では「介護職員初任者研修」を応募要件にしている事業所や施設などもあります。

介護職員実務者研修

介護職員初任者研修よりも上位にあたる資格で、介護に関する幅広い(専門的な)知識と技術が習得できます。介護職員実務者研修の資格は、国家資格の「介護福祉士」を受験するための要件の1つにもなります。キャリアアップを考えている人には必須の資格ともいえます。

介護福祉士

介護の資格における唯一の国家資格です。介護のスペシャリストとして、介護を行うほかにも職員の教育や指導など幅広い業務を担うことができます。介護福祉士は介護施設での需要がとても高く転職や就職に有利と言われています。

介護支援専門員(ケアマネージャー)

一人一人の状況に合わせたケアプランの作成や、要介護認定の書類作成などが主な仕事です。介護支援専門員を募集する施設も多く、高齢化社会に伴いその人材の需要は続くと考えられます。介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は10%~20%前後で、難易度は高いです。

認知症介助士

認知症を正しく理解し適切な対応方法が学べます。どなたでも受験可能で特別な要件は必要ありません。資格取得による給料アップには直結しませんが、認知症の方への対応に長けた人材の需要は高まると考えられます。

介護事務

介護事務の主な仕事は介護報酬請求(レセプト作成)業務で、必ずしも資格は必要ではありません。しかし介護保険の仕組みなどの知識は必要で、資格があることで転職・就職に役立ちます。介護事務に関する資格(民間資格)を以下にいくつか紹介します。

●介護事務管理士

●ケアクラーク

●介護事務実務士

●介護保険事務管理士

介護職に求められる人材

知識や経験があると即戦力としてのアピールポイントにもなります。しかし多くの事業所は、スキル以上に人間性も重視していると言われています。資格の有無も採用の重要な判断材料になりますが、長く一緒に働くための協調性や柔軟性などの資質も求められます。

まとめ

今回は介護の現場で役立つ資格を紹介しました。資格を持っているメリットは大きいので資格取得はオススメです。しかし資格の種類は多く、取得には時間もお金もかかります。どのような施設(事業所)で働きたいのか、しっかり考えてご自身に必要な資格を見極めましょう。