【新しい資格】スマート介護士とは?

スマート介護士

少子高齢化社会の現在、介護職に従事する方が減少し、団塊世代が介護に進出する、いわゆる老々介護にならざるを得ない時代へと突入しました。
人手を確保するために海外からの介護留学生の受け入れまでも進んでいますが、人的リソースにも限度があります。
新たな手段の導入として、スマート介護士の活躍が期待されています。今回は、スマート介護士とはどういう資格なの?資格を取得する方法は?など、みなさんの疑問を解決いたします♪

人手不足の解消の1つとして

超高齢化社会に突入した世の中に対し、人手不足を解決するための手段として導入したのが介護ロボットです。介護サービスにおける質の向上と業務に対する効率化を考えながら、仕事を進めることが求められます。

つまり、業務をロボットに任せきりにするのではなくロボットと人間の仕事を役割分担して、オペレーションの改善をしていくかが課題となります。
ロボットを導入しても、導入知識が皆無ではもしもの時の対処が困難になるだけでなく、仕事自体の効率性と介護の質の低下につながりかねません。

それを打破するにはロボットやIT知識を持っている方が有利であり、その知識によって故障時などには迅速に対応が可能となります。その役割を担うのが「スマート介護士」です。

つまり、スマート介護士とは、最先端技術を駆使し、介護の質と生産性をアップさせることができる介護士のことです。
IT知識の他、興味あるスタッフに対する教育や、介護施設を利用される方とのコミュニケーションスキルも必要となります。

スマート介護士 資格のレベルとは

スマート介護士の資格には、スマート介護士ビギナー、スマート介護士ベーシック、スマート介護士エキスパートがあります。
基礎的な要素が含まれているのがビギナーで、受験をしなくても認定された学校で研修を修了すると資格を取得することができます。
その次の段階はベーシックを受験できます。こちらは介護スタッフやロボットを取り扱うメーカーの方を対象とし、費用については6,600円となっています。

その次のランクとしてはエキスパート、つまり中級資格を受講できますがオペレーション構築を実践的に学べるのが特徴です。
主に施設の管理者や主任相当のスタッフやそれ以外にもロボットの運用を管理するために必要な知識を学ぶ方を対象とし、費用は8,800円です。
スマート介護士ベーシックとエキスパートは併願することも可能です。

現在は上級クラスのプロフェッショナルはありませんが、状況次第では導入される見通しとなっています。

勉強をするためには・・・

学ぶためには3つの種類があり、最初に紹介するのは公式のテキストを活用して学習を行う方法です。エキスパートとベーシック双方に対応したカリキュラムであり、6分野の13項目が内容として掲載されています。試験内容に関してはテキストを中心に出題されますので、継続して読み返すのも合格に向けての近道です。

次は、オンラインで学習する方式です。こちらもベーシックとエキスパートがあり、費用こそかかりますがサイトからのダウンロードが可能です。
学習時間は1時間で模擬問題が3問セットであるため時間を気にせず自宅で学べます。ちなみに前述のテキストとセットで学習すると中身についてより深く学習できるでしょう。

最後に、SCOP活用動画の活用が挙げられます。前述の学習を踏まえてから資格取得後において、現場ではどうやって活用をしているのかについて学習したい方向けの動画となっています。

難易度はどうなっているのか?

基本的にはテキストの内容を中心として出題されますので、合格基準については平均的に見ると約70%前後で四択方式のマークシート記入が出題方式です。
ベーシックに関してはテキスト学習を理解すれば合格でき、エキスパートについてはそれをもっと学習してから理解すると合格できる範囲内となっています。
介助や移乗や排泄の支援などといった項目も出題しますので、介護の現場での経験も加味されます。

内容に関しては、介護の基礎やロボットの概論、オペレーションの基礎や評価論、ロボット導入と運用における実践と業務支援といった内容で、ベーシック、エキスパート双方に出題されます。

過去の問題例についてはサイトで確認でき、法律上における定義や実例の意味などといった内容の練習問題が出題されるため、試験をまだ受けていない方にとっては実際の試験はどういうものなのかをイメージしやすくなっています。

詳しくはスマート介護士公式ホームページをご覧ください。

まとめ

スマート介護士とは、人手不足における介護業界においてサービス面の品質をアップしつつも業務内容を効率化していくことを目的として導入にされています。
そのためにも民間レベルになりますが今後必要になる資格であり、介護用途に特化したロボットに対する正しい知識、及びその活用力が求められます。
次世代介護士として新たな知識やスキルを取得したい、現在の現場のオペレーションを改善したいなどの思いがある方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?