介護福祉士とケアマネジャーの違いとは

「介護福祉士」と「ケアマネジャー」を取得したと聞くが自分が目指すならどちらの資格がいいのかと思う方もいらっしゃると思います。介護福祉士とケアマネジャーでは仕事内容に大きな違いがあります。今回は、介護福祉士とケアマネジャーの違いについてご紹介します。

目次

1.「介護福祉士」と「ケアマネジャー」の仕事とは

2.介護福祉士を取得するには

3.ケアマネジャーを取得するには

4.まとめ

1.「介護福祉士」と「ケアマネジャー」の仕事とは

介護福祉士の仕事は、介護のすべてといってもよいでしょう。具体的には、食事や入浴、外出、排泄の介助といった一般的な介護業務を行います。

一方、ケアマネジャーの仕事は、介護保険制度に準じたケアプランの作成になります。介護福祉士をはじめとするさまざまな職種との連携が求められる仕事といえるでしょう。

つまり、介護の実務を行うのが介護福祉士で、総合的な管理を行うのがケアマネジャーと言えるでしょう。なお、介護福祉士を取得していない場合、条件を満たさなければケアマネジャーにはなれません。なりたい自分に合わせて選択するのがよいでしょう。

2.介護福祉士を取得するには

介護福祉士は介護の世界で働く上で、必ず取っておいた方が良い資格です。介護の世界で唯一の国家資格であり、介護の現場の中心的役割を果たす存在です。介護福祉士の資格を取得する為には3つのルートがあります。

ルート①養成施設に通う

国指定の養成施設を卒業し、介護福祉士試験を受験するルートです。

ルート②福祉系高校ルート

福祉系の高校へ通い、既定の科目、単位を取得して卒業し、介護福祉士の試験を受けるルートです。

ルート③実務経験ルート

介護の現場で3年以上の実務を経験し、実務者研修を修了して、介護福祉士の試験を受けるルートです。

3つのルートの中で最も多いのはルート③の実務経験ルートで、介護福祉士の試験を受ける人の9割以上がこの実務経験ルートです。

3.ケアマネジャーを取得するには

ケアマネジャーの資格を取るには、介護福祉士の資格を保有している必要があります。

参考までに、介護福祉士以外で、ケアマネジャーを受験できる資格には次の様な物があります。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、医師、看護士、薬剤師、義肢装具士、言語聴覚士、歯科衛生士、栄養士などです。

また、受験資格にはほかに、上記の資格を保有しているだけでなく、5年以上且つ、900日以上の実務経験がある事となっています。法令に基づいた施設又は事業所において、5年以上尚且つ、900日以上、施設必置相談援助業務又は、法定相談援助業務などの実務経験があることも条件の一つです。

ケアマネジャーの資格試験の合格率は、10%から20%程とかなりの難関資格となっていますので、しっかりと試験勉強をして臨む事が求められます。

4.まとめ

今回は、介護福祉士とケアマネジャーの違いについてご紹介しました。将来も介護の業界で働くのであれば、是非ともこの2つの資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。