近年、介護業界が注目を浴びています。それは、高齢化の進行で人材不足が続いている現状があるためです。
どの求人情報誌をみても、介護士の求人が多く存在します。介護業界は、一部の事業所を除いて、無資格・未経験でも就職ができ、また高校を卒業したばかりの10代から60代までと幅広い年代の方が活躍しています。
介護業界の現状
高齢化の進行が止まらない日本は、世界の先進国のなかでも長寿大国です。以前より注目されていた「2025年問題」、75歳以上の後期高齢者である団塊の世代と65歳以上の前期高齢者を合わせると、日本の人口約3/1をしめることになります。
ますます、介護業界の人材確保や介護サービスの不足、認知症高齢者への対策が急がれます。そのような状況のなかで、「介護福祉士」に求められる期待も大きくなっているのが現状でしょう。
介護福祉士とは?
介護福祉士は国家資格であり、さまざま介護の知識や技術を持ち合わせた介護のプロフェッショナルともいえるでしょう。
介護福祉士は、チームのリーダー的な役割を担い、まとめ役をおこないます。 また、その知識や技術をもって、ほかの介護職員の指導や利用者の家族に対して、介護相談にのったり、技術指導やマネージメントなどもおこないます。
介護福祉士のおもな就職先
介護老人福祉施設(特養)
特養では、在宅において生活が困難で介護が必要な高齢者に対して、介護福祉士の業務は身体介助や生活援助、レクレーションの実施などに携わります。
以前は特別養護老人ホームといわれていましたが、介護保険制度がはじまり正式名が変わりました。今でも特養の名称で呼ばれることが多くあります。
介護保険制度以前は「終の棲家」ともいわれ、入所が決まると一生いられることからそう呼ばれていました。しかし、2015年の介護保険改正では、要介護3以上の入所条件が決められました。
これは、一生いられる施設のため要介護1、2などの利用者がいると、入所待ちの待機問題が解消されないためであると言われています。
介護老人保健施設(老健)
老健とは、入所条件が1ヵ月~6ヵ月と定められていて、医療的ケアやリハビリが必要な要介護状態の高齢者を対象に自宅に戻るためのリハビリをおこなう施設に位置づけられています。
介護福祉士が関わる業務は、身体介助や生活援助、レクレーションの実施、リハビリのサポートなどをおこないます。
介護福祉士になることでのメリット
介護業界において、介護福祉士の人材不足がとても深刻で、事業所側からすると喉から手がでるほど欲しい人材です。
介護福祉士の資格をもっていることで、生活相談員などの業務も可能となりますので、転職や就職にはとても有利な資格です。
まとめ
介護施設や在宅のホームヘルパーなどの事業所では、60代の方も現役で活躍されています。さらに、介護福祉士の国家資格を保有していることで、転職や就職に有利になります。
介護の仕事を考えている方でしたら、介護福祉士を目指してスキルアップしてみてはいかがでしょうか。
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