言語聴覚士になるためのルートを紹介。国家試験の受験科目も

言語聴覚士になるには定められたカリキュラムを経て国家試験に合格する必要があります。国家試験を受けるためのルートは複数あり、高校卒業者は3〜4年制大学または短大、言語聴覚士養成校(3〜4年制専門学校)を卒業することで受験資格を得ることができます。


また、すでに一般の4年制大学を卒業している場合には、2年制の大学・大学院または専門学校を卒業することで受験資格を得ることが一般的なルートです。したがって教育機関に就学して学ぶ必要があるため、独学や通信教育だけで目指すということは出来ません。

また、大学や専門学校で言語聴覚士の養成に関する一定の科目を取得している場合は指定校で1年間就学すれば受験資格を得ることが可能ですが、1年制のカリキュラムがある指定校はほとんどないようです。

一般の大学を卒業された方は2年制の大学・大学院または専門学校を探してみましょう。2年制でも夜間コースがある養成校はありますが臨床実習は昼間にあるため、働きながら就学することは現実的に難しいと思われます。

言語聴覚士になるための最短ルートは高校を卒業後、3年制の養成校を卒業するルートが最速となりますが、4年間の修学で言語聴覚士の資格に加えて理学療法士または作業療法士の資格取得を目指すことができるカリキュラムもあるようです。

2018年現在、白鳳短期大学(奈良県王寺町葛下1-7-17)では内部進学制度により1年制の言語聴覚士養成課程を実施しています。
3年制で理学療法士もしくは作業療法士、プラス1年のカリキュラムで言語聴覚士のダブルライセンスを取得できるとのこと。

ただし、所定の単位を取得するとともに「(独法)大学評価・学位授与機構」にて論文審査などを通過して学士を取得する必要があります。
かなりの難関ではありますが短期間で2つの国家資格を取得できるチャンスであるため、学力に自信がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
▶白鳳短期大学ホームページ

○言語聴覚士国家試験の概要
試験日:2月中旬(年1回)
合格発表:3月下旬
試験地 北海道・東京・愛知・大阪・広島・福岡
受験手数料:34000円

●試験科目
試験は1日で午前・午後の部に分けて実施されます。合格率は例年60〜70%。
①基礎医学
②臨床医学
③臨床歯科医学
④音声・言語・聴覚医学
⑤心理学
⑥音声・言語学
⑦社会福祉・教育
⑧言語聴覚障害学総論
⑨失語・高次脳機能障害学
⑩言語発達障害学
⑪発声発語・嚥下障害学
⑫聴覚障害学