褥瘡は急性期(初期)、慢性期(浅い褥瘡・深い褥瘡)があり、症状が発生した時点で時間的に治癒が異なります。
今回は、急性期と慢性期の治癒の時間にどのくらいの期間がかかるのかを調べていきたいと思います。
急性期での治癒時間
褥瘡の症状は発赤から始まります。この状態を発見した場合に、治癒する時間は1日で治る可能性かはわかりません。
寝たきり(高齢者)の方なのか、動ける障がい者の方なのかで状況はかわってきます。
主に発生が腰回りに多くみられる傾向がありますが、臀部などに出来ている場合、1日中寝ているようなときは治癒も圧迫をさけて体位変換をしていれば、早期に回復が見込めます。
ですが、障がいの度合いにより、仕事を行っている障がい者も多数存在しますので、車椅子などに長く乗っている状況なら傷を圧迫してしまい治癒にも時間がかかります。
治癒の時間を早期に臨むなら、やはりしっかり安静にしなければいけません。しっかり睡眠を取り、褥瘡の治癒に良い栄養(タンパク質)を食事などで充分に取らなければ、早い時間での治癒はのぞめません。
慢性期での治癒時間
この状況での治癒時間はかなりの期間が考えられます。傷になっているので、急性期とは違い体位変換だけでは治癒は望めません。
処置が必要になってきます。臀部など、本人からは見えない部分などで発生した場合、医師や介護している方に処置を行ってもらう必要があります。
浅い褥瘡の場合
早期の時間に治癒を望めるのが、ドレッシング(外用薬入り)材です。病院以外にも、ドラッグイレブンなどで購入することができますので、傷に充てて1~2週間ぐらいの期間で早ければ治癒が望めます。
急性期と同様体位変換やしっかり栄養を摂り、安静にしておくことも必要です。
深い褥瘡の場合
時間的には、かなりの期間が必要です。浅い褥瘡から深達度により、ポケット(穴)が中に発生している可能性もあります。
こうなった場合、壊死組織なども診られてきますので、デブリードマン(切開)などの形成処置も必要になってきます。
さらに深ければ、感染症の疑いも出て来てしまえば抗生物質などの投与なども必要になり、さらに治癒の時間は増えていきます。
手術(皮膚移植)
抗生物質などの投与が無事完了すれば、次は肉芽を盛り上げ治癒するために皮膚移植などを行います。部分麻酔だけではなく、全身麻酔の可能性もあり手術も時間はかなりかかる可能性があります。
まとめ
褥瘡は急性期での早期治癒では1~2週間程度になり、慢性期の早期治癒では2ヵ月~3ヵ月の期間が必要になります。
感染症や手術で入院している場合、さらに期間が必要になる可能性もあります。褥瘡は、急性期の段階での治癒を心掛けるのが望ましいです。
褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。