保健師は縁の下の力持ちとして、地域住民の心身の健康を支え保健指導やカウンセリングをおこない、さまざまな年代の方と話すことや人の話を聞いて、健康予防に努めるのが主な仕事です。
今回は、保健師に向いている人や必要な能力を活かせる人の特徴について考えてみましょう。
【特徴1】コミュニケーション能力
相手の心を開かせるコミュニケーション力や人に言いにくい悩みを抱える人に向き合い、相手の話を丁寧に聞くための傾聴する心構えも大切になります。
相談業務では、相手の悩みや不安について一緒に考え支援できるようにアドバイスや指導をしていくことも大切です。
【特徴2】明るくほがらかな人柄
さまざまな人(赤ちゃんから高齢者まで)と分け隔てなく、日々誰とでも元気いっぱいに接することができる明るい性格が求められます。
【特徴3】子供好きな人
乳幼児の検診(発達相談)などの機会が多く、常日頃小さい子供と触れ合うことが仕事になります。子供の緊張を解いてあげるため、笑顔で接すれば親子も安心することができます。
【特徴4】自分も健康であること
保健師を目指すためには健康指導をする立場として、規則正しい生活をして自分の健康面にも気を配ることが相談相手の支援や良いアドバイスにつながります。
【特徴5】観察力
乳幼児や高齢者の家庭訪問では、意思の疎通が難しい場合には、保健師は些細な変化や違和感に気づき早期に異常を発見してあげることが非常に重要です。
【特徴6】粘り強さと忍耐力
変化がすぐにみえないものが保健師の仕事には多く、日々の予防医療の活動で地域を回り自宅訪問などをすることで、まとめたさまざまな病気や感染症などのデータを活用して地域の病気の予防につなげることができます。
また、保健予防や維持・増進といった分野は効果が表れるまで時間がかかるため、粘り強く毎日の業務に取り組むことが重要です。
【特徴7】課題の発見と支援
地域で暮らす人の抱える課題や問題点を、保健師が自ら見つけて課題解決や支援に向けた方法を考えて知恵を尽くすことができれば、保健師に向いています。
まとめ
保健師は予防医療のプロフェッショナルとして、今後もなくてはならない職種です。地域の乳幼児から高齢者の支援をおこなうためには、コミュニケーション能力を始め地域との連携や医療・福祉・介護その他の関係機関との連絡・調性能力など、さまざまな能力が求められます。
保健師の仕事をして結果がすぐにみえなくても、職務に誇りとやりがいを持ち続けることが保健師を続けるために非常に大切な要素になります。