介護する側が休んでいいのかと後ろめたさを感じてしまうこともあるでしょう。しかし、介護者の身体的疲労・精神的疲労のケアは重要になっています。
そこで利用できるのがレスパイトケア。どんな種類のサービスがあるのか、詳しく紹介します。
在宅介護の現状
在宅介護では専門知識のない方が介護することが多く、身体的負担が重なり怪我をすることもあります。ストレスが溜って暴言を吐き、暴力をふるってしまう悲しいケースもあります。心身の疲れで孤立し介護うつになってしまう事も少なくありません。
介護者が体調を崩すと、在宅介護自体が困難になります。介護疲れによる共倒れは社会問題になっています。その原因は「他人に迷惑を掛けられない」と、休息を取ることに後ろめたさを感じる介護者が多いからと言えるでしょう。
レスパイトケアの目的と種類
在宅介護を継続するために、介護者の心身を休めることが必要になってきます。しかし、介護者が現場を離れると、在宅介護自体が困難となります。その時に活用できるサービスがレスパイトケアとなります。
デイサービス(通所介護)
通所介護施設で要介護者を預かるサービスで、主に朝から夕方までの日中の時間帯で介護が受けられます。送迎付きで食事や入浴介助があり、常駐している看護師による医療的ケアもあります。介護保険適用で要介護度によって利用回数が異なります。
送り出した後は介護者の時間が確保でき、リフレッシュすることが可能になります。
ショートステイ(短期入所生活介護)
要介護者が一時的に施設に入所できるサービスで、一泊二日から利用でき最大30日間連続で滞在できます。介護職員が常駐しており、24時間体制で介護が受けられます。冠婚葬祭や出張などで数日家を離れる場合や、旅行に行く場合も利用できるサービスです。
介護者が体調を崩した際の療養期間など、在宅介護が困難になった場合にも利用できます。
ホームヘルプ(訪問介護)
通所や入所などのサービスは利用せず、家族で全ての介護を行っている場合に利用できるサービス。有資格の訪問介護士が自宅に来て受けられる短時間の介助で、主に以下の3つに分類される。
〇身体介護=食事介助、入浴介助、更衣介助、排泄介助、
〇生活援助=身体介護以外の洗濯や掃除、食事の準備や買い物代行
〇通院等乗降介助=通院時の車両の乗降介助、受診手続きや移動介助、薬の受取りの介助
その他
医療保険サービスを利用したレスパイト入院(介護家族支援短期入院)。介護保険で補助を受けられる福祉用具のレンタルや購入、住宅改修の工事費用の補助などもレスパイトケアのひとつと言えます。
まとめ
介護者が休息や息抜きの時間を取ることは、介護される方にとっても良いことと言えるでしょう。後ろめたさを感じることなくリフレッシュできる社会にするためにも、レスパイトケアの活用をおすすめします。
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